“勝山左義長まつり”の楽しみ方!

「左義長」とは

 
「左義長」は古く平安朝の頃から正月15日に行われた行事の一つで、全国各地で行われている小正月の火祭りです。
 左義長まつりは、そのいわれや起源についていろいろな説がありますが、前年の災厄を払い、無病息災や商売繁盛、五穀豊穣などを祈願するお祭りです。
 共通していることは、青竹や松の木を組んでわらを積み正月の注連縄などを飾りつけ、これを燃やすということです。


「勝山左義長」の特徴

 
全国各地で行われている「左義長」ですが、「勝山左義長」の記述が初めて登場する文献のは、小笠原公の勝山入封時(1691年)にさかのぼります。つまり、「勝山左義長」の歴史は、少なくとも300年以上前から行われていたのです。
 また、赤い長襦袢で女装した太鼓の打ち手が三味線、笛、鉦による軽快なリズムでお囃子に合わせて太鼓をたたく様や、カラフルな色彩の短冊による町中の装飾は、全国で「勝山左義長」だけの特徴です



作り物

 作り物は、その年の干支や吉祥形態にちなんだ作品を桶やお盆、枡などの日常生活用品を素材に選び「にわか」的に作り上げたもので、シャレを折り込んだ「書き流し」(短歌)を添えて各町内の会場に展示します。
 作り物は、素材との調和と意外性が見どころで、素朴さ・即興性・想像力の豊かさなどが作品の見どころとなります。


絵行燈

 
絵行燈には、辻行燈と大行燈の2つがあります。
 辻行燈は、江戸時代の藩主小笠原公が、左義長まつりの「無礼講」として庶民の気持ちを川柳や狂歌にして行燈に託すことを許し、町内の辻々や櫓の周りに飾られました。
 現在も同様に、世相風刺や庶民の哀歓がうたわれ、ユーモアと皮肉をおりまぜ、それにあわせた絵が描かれています。
 大行燈は、絵行燈の大きさの3倍ほどあり、櫓の下に掛けられます。また、狂歌が主体で描かれ、絵行燈と同じように絵とダジャレがおりまぜられています。


押絵(おしえ)

 押絵とは、厚紙を美しく、きらびやかな布でくるんで、中に綿を詰めて板つなぎ合わせた一幅の絵のことです。以前は民家の軒下に飾られ一段と祭りに景気を添えていましたが、現在は、櫓会館内に忠臣蔵などを題材に描かれた押絵が飾られています。
 また、小さな押絵の「鼓押絵」と呼ばれているものがあります。こちらは、その名のとおり、鼓に押絵がつなぎ合わせられたもので、昔は嫁いできた嫁と姑が共同作業で作り、コミュニケーションを高めたと言われています。現在は、上郡櫓近くの押絵通りに飾られています。

御神体

 御神体は、太鼓櫓の上手に松の木と青竹で作ります。
 御幣歳徳神、麻火うち等を日の丸扇と一緒に青竹に組み、扇流しを添えて松飾りの上から飾ります。
 この御神体をまつり最終日の夜、九頭竜川原に担ぎ出し、ドンド焼を行います。


太鼓櫓の紹介

「太鼓櫓」は総檜作りで、市内全部で12基あります。本体は大きいもので幅約4メートル、高さ約6メートルにもなります。櫓は入母屋造りで、2階の舞台で左義長太鼓が披露されます。
 また、上袋田区・上長渕区・下長渕区の3基の櫓は、平成7年より市の有形文化財に指定されています。



ふれ太鼓(一番太鼓)

 ふれ太鼓(一番太鼓)とは、左義長開催の合図を知らせる太鼓のことです。この太鼓の音が町中に響き渡り、他町がそれを合図に一斉に左義長が行われました。
 昔は、郡町(現上袋田)がふれ太鼓(一番太鼓)を務めていました
が、現在は各町の持ち回りで行われています。


左義長太鼓と左義長ばやし

 左義長太鼓には必ず2人の奏者がつき、1人は単調な“地”のリズムを刻み、もう1人は踊るように浮いて独特の演技を見せます。太鼓を打つとは言わず、“浮く”と言います。浮き手には決まった演奏方法はなく、滑稽な仕草や表情で浮かれて、“地”のリズムにのりながら独自の間合いでバチを操ります。



左義長ばやしの元唄は次のとおりです。
(元唄)
蝶よ〜 花よ〜

花よのネンネ

まだ乳のむか

乳くびはなせ〜

乳くびはなせ〜



ドンド焼

 各櫓の代表が御神体にくべる御神火を市内の神社から戴き、ドンド焼会場へ送ります。(御神火送り)

 各家から集めた正月の松飾りやしめ縄を御神体に結び付け、一箇所に集め、のろしを合図に一斉に各地区の御神体に点火します。これを「ドンド焼」と言います。「ドンド焼」により火の神を送り、五穀豊穣と鎮火を祈願しながら、フィナーレを迎えます。
 このように「ドンド焼」は、火の神を祀り幸福を祈願し、災難除けを目的としたもので、この火で体を暖め、餅を焼いて食べると無病息災で、その年は健康であると言われています。






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