雪溶けの霊峰白山から
流れ来る清らかな伏流水が
勝山ならではの味を作ります。
「勝ち山おろしそば」の魅力の一つは、それを構成する水にあります。
山々からの雪解け水は純粋で豊かなふくらみを持ち、それが蕎麦の実を育み、
蕎麦を打ち、茹で、出汁を作る時に使われるのです。
新鮮な水が作り出す、フレッシュなおろしそばは、
食べた人の身体深くに浸みこみ、味わいを深くします。
「勝ち山おろしそば」の蕎麦粉は100%地元産。
山々に囲まれた盆地。寒暖差の厳しい気候が
品質の良い蕎麦を育てます。
「勝ち山おろしそば」を提供する店では勝山市内で栽培された蕎麦を使用しています。
昼夜の気温差が大きい盆地で育った蕎麦は昔から品質が高いとされ、
繊細な風味と豊かな香りが楽しめます。新蕎麦の実が出回るのは11月?12月。
各店に入荷した黒く美しい蕎麦の実は徹底した温度管理の下、大切に保管されます。
香り、味わい、歯ごたえ。
一店一店が信念を持ち、粉から挽いて作る
「勝ち山おろしそば」は、まさに一期一会。
香り
蕎麦の魅力の一つである香りはとても繊細で、熱が加わると飛んでしまいます。そのため昔ながらの製法にこだわる店では石臼を使って時間をかけて粉にしています。口に入れた瞬間に鮮やかに鼻腔に抜ける香りの秘密は、手間を惜しまない姿勢にあるのです。
味わい
蕎麦の風味を決めるは、実の外殻である「星」と呼ばれるところ。それをどのくらい残すかで味の強さが変化します。繊細な味にこだわる店ではすべて取り除き、風味にこだわる店ではあえて粗く残しています。
歯ごたえ
「勝ち山おろしそば」の店では、店主が強い信念とこだわりを持って手打ちし、オリジナルの味を提供しています。蕎麦粉の個性と勝山のその時の気候に合わせて仕上げられた蕎麦はまさに一期一会。特に新蕎麦の季節は香り豊かな最高の蕎麦を堪能できると評判です。
おろしを混ぜた出汁を
蕎麦にかけていただくのが地元流。
蕎麦と出汁が別の器で出てくるので、
ざる蕎麦のようにつけて食べると思う人もいるようですが、
豪快に出汁を蕎麦にかけて食べるのが正しい味わい方。
出汁の味わいや、おろしの辛さも店によって違うので、
ぜひ食べ比べてみてください。
最後に出てくるそば湯は、
残った出汁に加えて飲み干すのが越前流です。