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荻野 慎諧(おぎの しんかい)さん (40歳) =野向町龍谷=
4月から地域おこし協力隊で観光戦略アドバイザーに委嘱された荻野さんにお話を伺いました。
私は、昨年度まで約3年間、兵庫県丹波市にて地域おこし協力隊としてまちづくり活動をしてきました。
地域おこし協力隊になる前は、古生物学者としての研究や博物館を支援するベンチャー企業の創立、シンクタンクで行政課題の調査・研究などに携わってきました。その中で、「科学者の研究活動は、地域づくりに生かせる。もっと多くの自然科学者が
地域で活躍する仕組み作りをしたい」と思うようになり、まちづくり活動に取り組んでいます。
丹波市でも恐竜化石が産出するため、化石をテーマに観光振興や農業振興を行ってきました。
勝山でも恐竜をキーワードに、これまで培ってきた産学官すべての経験を活かしながら、観光はもちろん、農業や教育など様々な分野で活動していきたいと思います。
勝山だからこそできることはたくさんあります。これからは、たくさんの方とお会いし、交流しながら、やりたいことや課題解決のお手伝いをしていきたいと考えています。
私は歴史が好きで、ある時、歴史の書物に出てくる妖怪が実は化石ではないかと思うようになりました。調べてみるとイルカや象の化石だったということが分かりました。詳しくは出版した「考古学者、妖怪を掘る」や「怪異古生物考」をご覧ください。
自然科学者として、勝山市を全国にPRしたり、他の自治体と連携しながら勝山の知名度向上を目指します。