本文
勝山市文化財保存活用地域計画が認定されました
勝山市文化財保存活用地域計画
令和4年(2022)12月16日付で、国の文化審議会文化財分科会の答申を経て「勝山市文化財保存活用地域計画」が文化庁長官の認定を受けました。
文化財保存活用地域計画は、文化財保護法第183条の3に規定される、文化財の保存・活用に関する総合的な計画です。また、市の総合計画の下に体系づけられた文化財保護行政のマスタープラン兼アクションプランです。
文化財の保存・活用の将来像
「勝山の歴史文化を守り、つなぎ、ひろげ、織りなす」
〜地球の歴史の中で重なる大地・生命・暮らしのストーリー〜
基本的な方向性と取組方針
【方向性1】文化財を未来へ守り、つなぐ
(取組方針1)文化財の価値を解明・共有し、守っていく
(取組方針2)文化財を地域の子どもたちに伝え、担い手を育てていく
(取組方針3)災害等に備え、文化財を地域で守っていく
【方向性2】文化財に関わる活動をひろげ、織りなす
(取組方針4)文化財を体験できる場・機会を増やし、文化財の価値を創造・発信していく
(取組方針5)多様な主体が参加する文化財を活かした取組を通して、地域の活動・生業を生み出していく
(取組方針6)勝山市の歴史文化の特徴を活かした取組を進めていく
歴史文化ストーリー
勝山市の歴史的背景や市内10地区ごとの特徴をふまえ、多種多様で膨大な文化財を13の「文化財の特徴的なテーマ」に整理した。次にこのテーマにもとづき、5つの「歴史文化の特徴」に整理した。さらに、この特徴から、保存・活用を目的とした5つの「歴史文化ストーリー」(=関連文化財群)に沿って、文化財をグループ化した。
グループ化されることによって、未指定文化財についても構成要素としての価値付けが可能となるとともに、相互に結びついた文化財の関係性を明確にして、多面的な価値・魅力を発見することができる。
(歴史文化ストーリー1)恐竜が眠り、山と川がつくる大地の物語
(歴史文化ストーリー2)白山を源流とする平泉寺の信仰と文化
(歴史文化ストーリー3)勝山城下町と周辺地域のつながり
(歴史文化ストーリー4)勝山の繊維産業と芸術文化活動の広がり
(歴史文化ストーリー5)豊かな自然に育まれた農山村文化
文化財保存活用区域
核となる文化財を中⼼に、質・量ともに豊富な文化財が面的に集中して広がる地域で、すでに歴史文化に関連する団体が存在し、その活動や事業が行われ、取組のさらなる発展を望むことのできる区域を設定する。周辺環境を含めたこの文化財(群)を核とし、地域の特徴を活かした歴史文化の魅力ある空間の創出を重点的に行う。
(1)平泉寺文化財保存活用区域
(2)勝山城下町文化財保存活用区域
(3)旧木下家住宅周辺文化財保存活用区域
計画期間
令和5年度(2023年度)~令和14年度(2032年度)の10年間
勝山市文化財保存活用地域計画を見る
勝山市文化財保存活用地域計画は、ホームページ上で計画全文が下記リンクからダウンロードできます。
勝山市文化財保存活用地域計画【概要版】 [PDFファイル/3.51MB]
勝山市文化財保存活用地域計画【本文】序章 [PDFファイル/4.37MB]
勝山市文化財保存活用地域計画【本文】第1章 [PDFファイル/3.73MB]
勝山市文化財保存活用地域計画【本文】第2章1 [PDFファイル/5.76MB]
勝山市文化財保存活用地域計画【本文】第2章2 [PDFファイル/3.53MB]
勝山市文化財保存活用地域計画【本文】第3章ー第5章 [PDFファイル/3.76MB]
勝山市文化財保存活用地域計画【本文】第6章ー第7章 [PDFファイル/5.92MB]
計画の目的
○文化財の適切な保存と活用を両輪とし、これまで行われてきた地域の特色を活かしたまちづくりを継続します。また、歴史や文化に焦点をあてた施策を発展・充実させます。
○市の歴史や文化の特徴に沿って多種多様で膨大な文化財を俯瞰し、総合的・一体的に保存・活用を進め、確実な文化財の継承につなげます。
○基礎的な調査・研究を推進するとともに、市を特徴づける歴史文化についての多彩な学びや触れ合いの機会をつくります。そして、改めて地域の誇りとしての文化財の価値を共有して、文化財を活かした市内外の人びととの交流を活性化させます。