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白山ユネスコエコパークとは
ユネスコエコパークとは
ユネスコエコパーク(正式名:生物圏保存地域)とは、貴重な自然環境を守りながら、それを持続可能に活用している地域を、国際的なモデル地域として認定するものです。ユネスコ人間と生物圏(MAB)計画の一環として行われており、136ヶ国759地域(2024年7月現在)が登録されています。日本では、白山を含め10地域が登録されています。
ユネスコエコパークの仕組み
ユネスコエコパークには3つの機能があります。個々の機能は独立のものではなく相互に強化する関係です。
・保全機能
・学術的研究支援
・経済と社会の発展
この3つの機能を果たすために3つの地域を設定しています。
・貴重な自然環境を法的に保護する「核心地域」
・核心地域を取り囲みながら、エコツーリズムなど限定的な利用しか行わない「緩衝地域」
・人々が居住し、自然環境と調和した地域の持続可能な発展を図る「移行地域」
白山ユネスコエコパークの登録
白山ユネスコエコパークは、白山の周辺をエリアとし1980年に登録された日本で最初のユネスコエコパークのひとつです。
2016年には、登録済みであった核心地域、緩衝地域に加え、新たに移行地域を設けてエリアを広げ、拡張登録されています。
勝山市をはじめ、大野市、富山県南砺市、石川県白山市、岐阜県高山市・郡上市・白川村の4県7市村にまたがるエリアで生態系の保全と活用の推進が図られています。
拡張登録時の7市村の代表
勝山市の取り組み
勝山市は、白山の南西側に位置しており、市の東部が白山ユネスコエコパークのエリアとなっています。
市内のすべての小中学校は、ユネスコの理念を実践するユネスコスクールに加盟しており、地域住民等と交流や連携を図りながら、地域特性や身近な自然の教材を活かした学習を行っています。
また、池ヶ原湿原での外来植物除去活動による希少植物の保全活動なども行っています。