本文
ふくいの伝統野菜「勝山水菜」について
「勝山水菜」とは
勝山水菜は、春を代表する勝山市の地域特産物です。江戸末期ごろから栽培されていると言われますが、品種の来歴は不明です。勝山市の地区ごとに種がとられ、今に伝えらており、北市地区と郡地区で栽培されています。
勝山水菜は、雪深い勝山で新鮮な野菜が不足する冬の間に育ち、雪解け後に収穫します。冬の間に積もった雪により、土の中は一定の温度に保たれ、独自の甘みと栄養分をじっくり蓄えます。勝山水菜の葉はもちろんのこと、太く伸びたとう(花の茎がのびたもの)がみずみずしくてやわらかく、苦味が少ないのが特徴です。
水菜の名前の由来は、他の菜の花と比べてみずみずしいことや、畑に水を流して栽培することからきていると言われています。冬の寒さに耐え、山々の雪解け水の恵みを受けた伝統野菜「勝山水菜」の生命力あふれる味を是非ご賞味ください。
「勝山水菜」の取組
福井県では
1、生産者自らが種をとり栽培している。
2、100年以上前から栽培されている。
3、地域に根ざした作物である。
この3つの条件を満たす伝統野菜を「福井百歳やさい」と名づけ、次世代に伝え続けていく取組を支援しています。
「勝山水菜」は「福井百歳やさい」として認められ、文化遺産として次世代へと継承発展していかなければならない作物のひとつです。
勝山市ではこれまで、勝山水菜の地域ブランドの強化、市内外へ普及するための支援を行ってきました。今後も勝山水菜を後世に残していくために、農業体験、食育、普及活動を引き続き行っていきます。