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令和2年12月定例会招集あいさつ

印刷用ページを表示する 更新日:2020年11月30日更新

 本日ここに、令和2年12月定例市議会の開会に当たり、市政運営に係る諸課題について所信の一端を申し述べますとともに、12月補正予算案の概要について申し上げます。

 

 最初に、昨日の市長選挙で当選された水上実喜夫氏に、心からお祝い申し上げます。

 現市政のエッセンスを継承して、次の時代に輝く勝山市をつくり上げて欲しいと念願しています。

 

 次に、新型コロナウイルス感染症は依然として、猛威を振るい続けており、11月に入り1日の新規感染者数が2千人を超える日が多発しております。

 国内外でワクチンや治療薬の開発が進められ、政府は来年早期の全国民ワクチン接種に向けて準備を進めているものの、少なくともあと1年程度、感染収束は期待できない状況であります。

 「ウィズコロナ」の社会に対処しつつ、さらには「アフターコロナ」の社会の姿を見据え、勝山市が持続的に発展していくために、「新しい生活様式」に対応しながら感染リスクをコントロールし、社会経済活動を継続する取り組みを、今後も国、県と一丸となって実施してまいります。

 幸いにも勝山市においては、昨日まで感染者が発生しておりません。この状態をできるだけ長く続けられるよう、市民の皆様には引き続き、新しい生活様式に沿った感染予防の徹底した取組をお願いするところであります。

 

 次に、クマの大量出没について申し上げます。

 今年は、昨年に引き続き、クマの餌である木の実が凶作となったことから、2年連続の大量出没となりました。

 また全国的にも、クマが大量出没しており、山間部だけでなく市街地での出没も多数見受けられます。

 勝山市におきましては、9月下旬から大量出没が始まり、9月30日に1件目の人身被害が発生したことから、10月1日に「熊対策警戒連絡室」を設置し、チラシの全戸配布や防災行政無線、緊急メール、出没場所のパトロールや看板設置などで注意喚起を行ってまいりました。

 残念ながら10月4日までに人身被害が3件発生いたしましたが、10月5日以降は人身被害は発生しておらず、昨年より減少しております。また、クマの目撃、痕跡情報の件数は、これまで約100件に登っているものの、これも昨年より減少しております。

 特に、10月の件数は、昨年の約半数と減少しており、また、市街地への出没も限定的となっております。

 このことは、昨年の教訓を生かし、市民の皆様が、柿の実などの早期収穫に積極的にご協力いただいたこと、また今年度より始めた、補助制度を活用して柿の木の伐採を地区をあげてご協力いただいたことが功を奏し、集落内をクマを誘引する餌場にしないことができたものと分析しております。

 今後、出没は降雪期に向け、終息していくものと推測しておりますが、気を緩めることなく情報提供等の対応を行ってまいります。

 

 次に、各地区区長会と市長と語る会について申し上げます。

 今年も市長と語る会を10月に市内10地区において実施しました。

 今年は新型コロナウイルス感染症を防止するため、三密を避け参加人数を絞り、時間短縮して行いましたが、福井県奥越土木事務所長や勝山警察署交通課長にもご出席いただき、充実した語る会となりました。

 この市長と語る会は、平成22年度から開催し、今年で11年目になります。

 各地区からの毎年約300件もの要望を受理し、現場確認、協議検討を行い、この語る会で回答するという取り組みを積み重ね、その実施事業費は毎年2億円以上、これまで10年間では25億円以上の実績になります。

 

 このように、地域課題の全体を把握し、事業実施の優先順位を付け、適正な事業推進を図ってまいりました。市長と語る会は、各地区の地域課題を把握し、地域と行政の信頼関係を構築するツールであり、今後も地域と行政が一体となって課題解決に取り組むことが必要だと考えております。

 

 さて、本日の定例市議会に提案いたしますのは、期末手当について10年ぶりのマイナス改定を求める内容となった人事院勧告による職員人件費の減額などを計上した「令和2年度勝山市一般会計補正予算(第6号)」を含む15件であります。

 これら15件につきましては、後ほど関係課長からそれぞれ提案理由を説明させますので、よろしく御審議の上、妥当な御決議を賜りますようお願い申し上げます。