ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
トップページ > 市長の部屋 > 令和元年9月定例会招集あいさつ

本文

令和元年9月定例会招集あいさつ

印刷用ページを表示する 更新日:2019年9月10日更新

 本日ここに、令和元年9月定例市議会の開会に当たり、市政運営に係る諸課題について所信の一端と、9月補正予算案の概要について申し述べます。

 最初に、中学校の再編について申し上げます。

 平成30年5月に立ち上げました「勝山市立中学校再編検討委員会」に、様々な観点から協議をしていただき、本年7月26日にその答申を受けました。

 この答申において、現在の3中学校を1校に再編統合するとともに、新しい中学校は、県立勝山高校への併設若しくは近接立地により中高連携を進めるべきと提言されております。

 特に、勝山高校への併設・中高連携については、新しい中学校、及び、勝山高校の双方の充実と振興・発展に資する効果が大きく、勝山の教育力の向上につなげるとの見解を踏まえて、実現に向けて鋭意努力したいと考えています。

 それには、高校設置者である県の賛同を得た上で市・県が協働していく必要があることから、去る8月6日、知事に対し特別要望を行ったところであります。

 今後も、県としっかり協議を行っていくとともに、関係者の意見を十分伺いながら、「市民と共に創る新しい中学校」の開設に向けて準備を進めてまいります。

 

 次に、夏のイベントについて申上げます。

 まちなか誘客を目指し、今年で4年目を迎えた「勝山灯りまつり」を8月10日から8月14日まで開催しました。

 今年は昨年より300個LEDライトを増やし、花月楼周辺の灯りの配置に厚みを持たせるとともに、中央公園において勝山公民館が同時期に開催した「子どもたちの灯りまつり」まで灯りを並べてつなげることにより、まちなかへの導線として、夏の夜のまち歩き空間を演出しました。

 8月12日には、ゆめおーれ広場において、昼間に子どもや若者向けのイベントを行い、夜には盆踊りイベントを開催しました。当日の日中は猛暑ではありましたが、子ども向けの水鉄砲を使ったゲームコーナー、スマートフォンアプリを使ったARによるポケットモンスターの人気キャラクターや、恐竜と一緒に写真が撮れるコーナー、また、最近国体種目となったe-スポーツ大会などを行い、ケータリングカーによる飲食提供と合わせて帰省された方を含め、多くの人で賑わいました。また、同会場では、ポケットモンスターの人気キャラクターなど数々の声を担当し、昨年逝去された勝山市出身の声優、石塚運昇さんを追悼するコーナーも設置されました。

 夜の盆踊りでは、伝統的な民謡のみではなく、最近流行しつつあるJ-POPで踊るハイパー盆踊りも披露され、子どもからお年寄りまで幅広い年齢層の約200人が輪を作り、大いに盛り上がりを見せました。

 また、8月13日には花月楼と延勝寺を会場とした、勝山市では初めてとなる「かつやまジャズフェスティバル」を開催しました。花月楼ではジャズライブのほか、有名ミュージシャンによるジャムセッションやワークショップが行われたほか、会場ではお茶会や縁日、さらに軽いアルコールとおつまみの販売も行われ、大人向けの音楽イベントとして、両会場合わせて延べ700人の来場があり、好評を博しました。

 8月14日の納涼花火大会には約2,000発の花火が打ち上げられ、多くの観客で賑わいましたが、同夜に実施した新企画、スカイランタン200個による幻想的な空間作りは、残念なことに台風の影響により打ち上げを断念せざるを得ず、事前申し込みをいただいていた約150名の方々に小さなLEDライト入りの風船をお渡しいたしました。

 このように、様々な年齢層に向けた新企画の多種多様なイベントの開催は、従来の夏祭りのマンネリ化を脱するチャレンジであり、まちなかの新しい魅力によるにぎわいづくりに向けて、さらなる工夫をしていきたいと考えています。

 

 次に、長年にわたって地元から要望をいただいていた恐竜モニュメントの北谷町コミュニティセンターへの設置とお披露目式が、8月25日に北谷町コミュニティセンター4周年記念祭にあわせて、関係者によって行われました。

 この恐竜モニュメントは、令和元年6月24日に、株式会社ワック様より、「恐竜モニュメントを観光に役立ててほしい」との意向を受け、寄贈を受けたもので、全長5メートル、高さ2.3メートルのティラノサウルスをモデルにしています。

 北谷町コミュニティセンターは、国道157号線沿いに位置しており、石川県方面からの玄関口になりますので、この恐竜モニュメントは、石川県側からの観光客に勝山市の恐竜をアピールし、また北谷町の物産ショップ「よろっさ」の誘客に効果を発揮して、北谷町コミュニティセンターを訪れる多くのお客様に楽しんでいただくことができるものと期待しております。

 

 次に、豚コレラ対応について申し上げます。

 7月6日大野市において、有害捕獲された野生イノシシへの豚コレラ感染を皮切りに、当市を含め県内4市2町で感染イノシシが確認されました。その後、越前市の2か所の養豚場に感染が拡大し、県において全頭殺処分されました。

 当市におきましては、養豚場がなく直接的な被害はありませんが、市ホームページにおいて豚コレラは人には感染しないこと、感染した豚を食べても人体への影響がないこと等、風評被害の拡大防止に努めております。

 今後、引き続き風評被害の拡大防止に努めるとともに、県からの特別枠での補助金を有効活用して、野生イノシシの捕獲を推進してまいります。

 次に減災について申し上げます。

 本年も全国各地で台風や梅雨、秋雨前線の停滞などによる風水害被害が発生しています。幸い、今のところ勝山市には大きな被害が発生していませんが、いつかは必ず災害は起こるという気構えを持ち続け、それに対する「備え」を自助・共助・公助それぞれが怠ることなく、かつ持続させていくことが減災につながるものと考えます。

 その「備え」のひとつとして、来る11月1日、2日の両日、勝山市と大野市で福井県総合防災訓練と緊急消防援助隊中部ブロック合同訓練が行われます。この緊急消防援助隊中部ブロック合同訓練は、大規模災害が発生した際、全国の消防機関相互による援助体制を構築することを目的に行われるもので、本県を始め中部他8県の67消防本部、118隊、441名の消防機関、並びに警察、自衛隊等が参加いたします。勝山市には、県内隊を含めた石川、富山、三重県隊が応援として入り、雁が原会場で土砂埋没訓練等の各種訓練、越前大仏においては宿営訓練が行われます。

 またこれに合わせて11月2日に勝山市総合防災訓練を実施いたします。

 当日は、まず市内一斉で「シェイクアウト訓練」の実践を呼びかけ、市民の防災、減災意識の醸成を図りたいと考えています。また北郷、野向の両地区では住民避難訓練を行い、北郷小学校と野向小学校を避難所として開設し、避難所設置運営訓練、ボランティアセンターの設置運営訓練などを行う予定です。この両地区では事前に訓練の目的などを区長会などの役員会や自主防災組織でよく話し合っていただき、自助・共助の力が減災につながることを認識いただき、自主防災組織の設立、活性化につなげたいと考えています。

 次に、平成30年度普通会計決算における主な財政指標について申し上げます。

 財政構造の弾力性を判断する指標である経常収支比率は、大手企業の業績不振により法人市民税が大幅に減額となり経常一般財源等総額が0.8%の減額となりましたが、平成29年度末の退職者が多かった影響から人件費が減額、長尾山総合公園第一期工事分の市債の償還が順次終了していることから公債費も減額、さらに、昨年度は暖冬であったことから市道除排雪経費も大幅に減額となり、経常経費充当一般財源等が3.5%の減額となったことから、前年度から2.7%改善し、94.2%となりました。

 また、地方財政健全化法に基づく健全化指標については、いずれも早期健全化基準を大きく下回っており、極めて健全な数字となっております。

 

 さて、本日の定例市議会に提案いたしますのは、国・県等の補助事業の確定等のほか、市民会館空調設備改修工事費、幼児教育・保育の無償化関連事業費、豚コレラ緊急対策事業費などを計上した「令和元年度勝山市一般会計補正予算(第2号)」を含む15件であります。

 これら15件につきましては、後ほど関係部長からそれぞれ提案理由を説明させますので、よろしく御審議の上、妥当な御決議を賜りますようお願いを申し上げます。