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令和8年6月定例市議会の開会にあたり、所信の一端を申し述べますとともに、6月補正予算案の概要について申し上げます。
今ほど、議長からお祝いの言葉がありましたが、山田安信議員が議員在籍30年以上、そして近藤栄紀議長と下牧一郎議員が議員在職10年以上の北信越市議会 議長会及び全国市議会 議長会から表彰を受けられました。
心よりお祝いを申し上げますとともに、今後とも健康に御留意いただき、市政の発展、市民福祉の向上のため御尽力を賜りますようお願い申し上げます。
【項目一覧】
はじめに、市民の安全・安心対策について申し上げます。
令和4年8月・令和5年7月の2年続けて当市を襲った大雨災害、そして、令和6年元旦に発生した能登半島地震をはじめ、近年全国各地で多発する自然災害が甚大な被害をもたらし、私たちの日常生活を大きく脅かしています。市民の尊い命と財産を守り、安全で安心して暮らし続けることができるまちづくりが市政の最重要課題と考えています。
去る5月15日には、新しく整備した市災害対策本部室において、いつ発生するかわからない自然災害に備え、図上訓練を実施しました。大雨で地盤が緩む中での震度5弱の地震発生を想定し、庁内の関係職員がそれぞれ災害発生時の対応について確認したところです。また、5月31日には九頭竜川弁天河原において、消防団、協力事業者等の参加のもと水防訓練を実施、関係機関相互連携を確認いたしました。今後は大規模な地震や局地的な豪雨災害等に備え、気象庁による新たな防災気象情報を踏まえた多重的な防災情報伝達を図るため、防災行政無線や戸別受信機の整備等のハード・ソフトの両面の対策を加速してまいります。
また、今朝も滝波町でクマの出没がありましたが、昨年は全国的にクマの出没が相次ぎ、多数の人的被害が発生し、本市におきましても出没数は194件にのぼり、1件の人身被害が発生しました。市では、市民の生命への危険性を排除するため全国最多となる3度の緊急銃猟を実施いたしました。本年も警戒を緩めることなく、従来の柿の木伐採事業等の予防的対策に加え、国の交付金を活用した赤外線カメラ付きドローンやラジコン草刈機を導入して活用してまいります。更にクマの出没を抑制し、安全を確保するために、猟友会をはじめ関係機関と連携を図り、情報提供、注意の徹底等の啓発を継続・強化してまいります。
その他、除雪・克雪対策や、子どもたちや高齢者が犯罪や交通事故から守れるよう見守りや交通安全啓発活動についても併せて強化してまいります。 安全安心なまちは、勝山市と勝山市民の共通の願いであります。市民が勝山に住んでいて本当に良かったと心から実感し、笑顔で平穏な日々を過ごせるよう各種対策を推進してまいります。
次に、大型連休中における市内観光地の状況について申し上げます。
福井県立恐竜博物館の86,080人をはじめ、白山平泉寺、ゆめおーれ勝山、道の駅恐竜渓谷かつやまなどの各観光施設・文化施設には、多くの観光客が訪れ、大変な賑わいがありました。
中でも越前大仏は、前年同期間を上回る15,490人の方が来訪され、SNSでの話題により市内随一のインバウンド客で賑わいました。
4月に通年型リゾートとしてリブランドを行った「JAM福井勝山マウンテンリゾート」は、福井県立恐竜博物館・長尾山総合公園周辺の渋滞対策のパーク&ライド発着場として活用したこともあって、前年の約3倍16,318人の入込となりました。この渋滞対策の効果として、課題であった長尾山総合公園周辺の渋滞は、時間・距離ともに大きく緩和されたものの、JAM福井勝山マウンテンリゾートでのシャトルバス待ち時間など新たな課題も確認されましたので、夏休み、旧盆に向け関係機関や事業者と共に改善策を検討しているところです。今後は、長尾山総合公園とJAM福井勝山マウンテンリゾートを一体的に楽しめるよう連携強化などを模索してまいります。
主要な宿泊施設である勝山ニューホテルやJAM福井勝山東急ホテルズ&リゾーツは連日ほぼ満室となり、その他の宿泊施設も多くの方に利用され賑わいました。しかし、観光誘客数に対しての客室数がまだまだ不足しておりますので、既に建設が決まっている宿泊施設に加え、引き続き宿泊施設誘致に向けて事業者への働きかけを継続してまいります。
また福井県立恐竜博物館と越前大仏につきましては6月2日から12月末までの半年間、テレビアニメ「日本三国」の聖地巡礼スタンプラリーのスポットとして指定されていることから、今後さらなる観光誘客につながるものと期待しております。
昨年の本市年間観光入込客数が初めて300万人を突破いたしましたが、今後さらなる誘客が見込まれる中部縦貫自動車道の県内全線開通を控え、勝山商工会議所やDMO法人勝山市観光まちづくり株式会社、勝山ニューホテルや東急ホテルズと連携し、観光の産業化を推進してまいります。
次に、恐竜によるまちづくりの推進について申し上げます。
本年4月、本市最大の地域資源である恐竜を中心としたまちづくりを強力に推進するため、これまでのジオパーク推進協議会を刷新し、新たに「恐竜渓谷ふくい勝山推進協議会」を設立いたしました。 本協議会は、福井県、福井県立恐竜博物館、福井県立大学恐竜学部のほか、市民グループや民間企業などで構成し、関係機関の連携により、恐竜コンテンツを使った地域経済の活性化、次世代の育成、市民の愛着と誇りの醸成を一体的に推進するものであります。
本年度は、従来の小学校5年生を対象した「かつやま恐竜スクール」に加え、全国の意欲ある中高生を対象とした「恐竜ジュニアアカデミーin勝山」を8月24日から28日にかけて初開催いたします。現在の申込み状況は、定員50名に対し30名となっております。本事業を通じて、勝山高校の「地域みらい留学」や福井県立大学恐竜学部へとつながる、本市ならではの一貫した恐竜をキーワードにした教育ラインを構築してまいります。
5月21日には、全国ネット番組「秘密のケンミンSHOW 極」において「恐竜の聖地・福井」として、本市が大きく取り上げられました。北谷町杉山の広大な化石発掘現場や発掘体験、地域の人物などの魅力が余すところなく紹介されました。私のところにも県外の友人・知人からの連絡が多くあり、改めて全国の恐竜ファンに伝わったのではないかと思っています。
また、4月6日には、待望の福井県立大学勝山キャンパスが開設され、2年次に進学した第1期生34名が、勝山の地で本格的な学びをスタートし、そのうち27名が白亜紀ダイナ荘等、市内に生活の拠点を構え、勝山での学生生活を始めておられます。2年後には、2年生から4年生まで3学年合わせて約100名の学生が勝山市で学ぶこととなります。学生がこのまちで暮らし、市民と交流し、共に歩むことで、勝山市に新たな文化や賑わいが生まれると期待しています。
民間事業者による学生アパートの建設や、交流イベント会など、学生を地域で温かく育もうという気運が高まっており、大変心強く感じています。恐竜学部生が安心して学業に励み、充実した学生生活を送れるよう、生活応援制度や市職員サポートチームによる伴走支援などにより、引き続き応援してまいります。
また、5月16日には林芳正総務大臣が滝波参議院議員や石田知事と共に本市を地方視察で訪れ、福井県立大学勝山キャンパスにて学生の皆様と熱心な意見交換を行いました。あわせて、福井県立恐竜博物館やジオターミナルも視察され、林大臣には福井県や本市が進める「恐竜を核とした地方創生」の取り組みに、高い関心と期待を寄せていただいたところです。 本市が目指します「恐竜によるまちづくり」推進のため、福井県立大学や福井県立恐竜博物館と共に連携してまいります。
次に、子育て支援について申し上げます。
先般、「令和7年国勢調査」の速報値が報告されました。本市の総人口は20,187人となり、前回調査時と比較して1,963人、8.86%減少という結果となりました。
この数字は、市が以前から危機感を持っている「人口減少・少子高齢化」という流れが、依然として進行している事実を改めて突きつけられたものであります。
全国的な人口減少という構造的な課題に自治体として対応するため、本市は、「日本トップクラスの“給付と完全無償化”のまち」を目指し、切れ目なく子育てを支える「115プロジェクト」を展開しています。長年にわたる施策に加え、昨年度からスタートした「応援金115」が子どもたちの学びと挑戦を後押し、若い世代の転入増につながっています。令和7年度における18歳未満の子どもの転入転出は差引き17名の転入超過という過去にない結果となりました。転入者へのアンケート調査からは、転入世帯の多くが、「応援金115」や「保育料の完全無償化」を転入の理由としてあげられております。
本年度は、この流れをさらに加速するため、小中学校給食費完全無償化と保育園・こども園給食の実質無償化をスタートしており、親が安心して子どもを育て、子どもたちが健やかに学べる環境を整えています。
また、令和9年度からの給付開始に向け、本年8月から給付型奨学金である「115奨学金」の奨学生募集を開始いたします。これは、将来的に本市の発展を支える若者を応援するため、高校を卒業し、進学する子どもたちに対し、短大・専門学校であれば1年目40万円、2年目25万、4年制大学であれば4年間合計115万円を給付するものです。単なる資金の給付にとどめるのではなく、奨学生に決定した若者たちと、在学中から卒業後に至るまで、本市と継続的な情報交換やコミュニケーションを行うことで、将来的なUターン就職の促進、さらには本市が展開するふるさと納税事業との連携など、多角的な手法で「ふるさと勝山への愛着」を育んでまいります。
令和7年度の子どもの転入増加の流れをさらに力強いものにし未来につなげていくため、教育・子育て環境のさらなる充実を図るとともに、市民の皆様が「勝山で育ててよかった」と実感し、市外の子育て世帯からも「勝山で子育てをしたい」と選ばれるまちを目指してまいります。
次に、勝山中学校の建設・開校に向けた進捗状況について申し上げます 。
現在、中学校建設工事は基礎を終え、上層階のコンクリート工事へと進み、校舎の形が見えてまいりました 。地下横断歩道工事は国道157号の交通規制下で両側を見通せる段階まで進捗し、福井県による勝山高校特別教室棟のリノベーション工事も順調に進んでおります。
引き続き安全対策を徹底し、県とも連携して着実に整備を進めてまいります。
一方、三中学校体制の最終年度を迎え、中高の教職員間で来年度からの連携教育カリキュラムの最終調整や、スムーズな接続に向けた事業連携を実施しております。統合後の学習環境や通学環境の整備、学校運営の準備についても遅滞なく進め、勝山市の子どもたちの夢を育む学び舎の開校に向け鋭意努力してまいります。
その他、市民生活の利便性の向上を図るため様々な事業を進めています。
教育会館・中央公園の再整備については、6月4日に開催されたワークショップの内容等を加味し、開放的な空間になるよう教育会館と中央公園を一体的に整備し、憩いの空間を創出できるよう、実施設計に取り掛かります。
また、市民や来訪者が快適に楽しく散策できる歩行空間の創出を図るため実施しております元禄線リニューアル工事も大詰めを迎えており、市の中心に全長約600メートルの新しい元禄線が夏には完成、8月14日には完成イベントを予定しているところです。これらの政策につきましては、先週までの市内10地区で開催した「市長と語る会」で市民の皆様から多くのご意見をうかがいましたが、引き続き様々な形で市民の皆様からのご意見を拝聴し、しっかりキャッチボールをして市政を推進してまいります。
さて、本日の定例市議会に提案いたしますのは、今冬の積雪で破損した施設修繕のほか、当初予算編成以降に事業採択もしくは事業実施が明らかとなった国・県等の補助事業のうち、早期に実施をしたい事業費などを計上した「令和8年度勝山市一般会計補正予算(第2号)」を含む6件であります。
これら6件は、後ほど関係課長からそれぞれ提案理由を説明させますので、よろしくご審議の上、妥当な決議を賜りますようお願い申し上げます。