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市長メッセージ

水上実喜夫勝山市長 

 

 

 

 

 

 

 

令和6年3月定例会招集あいさつ より一部抜粋

左義長まつりについて

 左義長まつりについてですが、奥越に春を呼ぶ勝山左義長まつりが、コロナ禍前から実に4年ぶりに完全復活し、2月24日、25日の両日開催されました。今年は立川区の櫓の一番太鼓で始まりました。
 まつり当日は、今年すべてがそろい踏みした櫓での左義長太鼓の競演や、各区ご自慢の絵行灯や作り物の数々が来場者を魅了し、日曜日はあいにくの雨模様でしたが、どんど焼きのフィナーレまで、2日間で約9万人の市民や観光客でにぎわい、大盛況のうちに終了されたとお聞きしております。
 準備と開催に御尽力をいただいた、勝山左義長まつり実行委員会、各地区の関係者の皆さま方には、改めて感謝を申し上げます。

令和6年能登半島地震と今後の防災対策について

 1月1日に発生した令和6年能登半島地震はマグニチュード7.6、最大震度7を記録し、石川県能登地方を中心に北陸4県に甚大な被害をもたらしました。
 先日時点で、241人の死者、9人の安否不明者、1,100人を超える負傷者、7万7千棟の住宅被害が発生し、今なお1万1千人を超える方々が避難を余儀なくされています。
 勝山市では、震度4の揺れを観測しましたが、人的被害及び住家への被害の報告はございませんでした。市内には能登半島にご親戚や知人、友人のおられる方々が大勢いらっしゃると伺っています。
 地震によりお亡くなりなられた方々に対し心からお悔やみ申し上げますとともに、被災された皆さま及び関係者の皆さまにお見舞いを申し上げます。

 勝山市では、消防救急援助隊の派遣をはじめ、避難物資の提供、給水支援、避難所開設支援、下水管渠調査、避難所の運営支援や保健師の派遣など多岐にわたる支援体制を継続的に実施しています。特に緊急避難物資については多くの市民の皆さまや市内事業者から提供をいただき、被災地へお届けさせていただきました。
 また、輪島市内の福祉避難所と連携して市民交流センター内に輪島市の要配慮者の方々を対象として広域福祉避難所を開設しています。運営されるオレンジグループをはじめ、福井ダイハツ販売株式会社からの自動車の貸与や、さらに企業からの輪島市との通信手段確保などについて、支援をいただくとともに福井ユナイテッドや市民ボランティアの皆さまにお手伝いいただいています
 広域福祉避難所の安定した運営、環境維持に努め、一日も早くふるさと輪島市へ帰宅できるよう支援してまいります。

 勝山市は市制施行以来、地震災害を直接経験していないこともあり、防災対策は風水害、雪氷災害に重点を置いてまいりました。 38豪雪、56豪雪、18豪雪をはじめとする大雪、昭和30年代40年代にかけて甚大な被害をもたらした風水害、そして昨年、一昨年の大雨の経験から、雪氷災害や風水害を想定した訓練や避難所の整備を進めてまいりました。
 今後は、地震災害を想定した避難訓練や、職員の初期行動、情報伝達の迅速化、避難所のあり方など実践的な防災訓練の実施、市内の古い木造住宅の耐震化推進や上下水道の管渠調査、移動式水洗トイレトレーラーや循環式シャワーの導入検討、長期避難を想定した避難所の備蓄品、設備の見直しについて早急に検討し、出来るものから実施してまいりたいと考えております。

商工業、観光産業について

 来月16日にいよいよ北陸新幹線金沢敦賀駅間が開業されます。
 これにより福井駅東京駅間の移動時間は最短2時間51分へと大幅に短縮され、福井県と関東圏との人やモノの流れが一気に増加し、観光はもちろんのこと多様な交流や連携が一層深まることが期待されています。

 そのような中で、勝山市、勝山商工会議所、DMO法人勝山観光まちづくり株式会社の三者がそれぞれ期待される役割を担い、観光産業のすそ野を広げるため、DMO法人内に勝山観光戦略協議会を設立いたしました。
 観光事業者や関連団体との意見調整を図り、着地型観光の推進、新商品・土産品開発、観光PR事業などを実施することで市内事業者の皆さまへの経済波及効果と雇用創出機会を生み出す「観光の産業化」を進めてまいります。

農林水産業について

 まず農業ですが、勝山市の農業は、長い伝統と優れた生産管理能力により米をはじめとし、サトイモ、メロン、水菜など評価の高い農産物がある一方、販売力や付加価値をつける力が脆弱なため最終商品としての魅力向上に向けた支援や販売力の向上に向けた支援が必要と考えます。
 これまで行政支援については生産に力点をおいてきましたが、今後は通年で勝山市の米が販売できるような支援、道の駅恐竜渓谷かつやま隣接地に整備を計画している青果市場による地元農産物の販売強化を後押しするなどして、農業収入全体の増加を図ってまいります。

 次に林業ですが、これまで勝山市の山林の利活用は極めて限定的なものとなっており、個人経営の林業が産業として成り立たず、山林の荒廃により野生動物が市街地に出没するなどの副次的な問題も深刻化しています。
 林業事業者による森林施業の継続と集落周辺の森林で実施する自伐型林業との組み合わせ、これをすることにより森林が持つ多面的機能の維持増進を図り、勝山市の面積の80パーセントを占める山林の利活用を進めてまいります。

 水産業については、ブランドとなっている「九頭竜川勝山あゆ」、アマゴやイワナの養殖に加え、新たな特産品として注目される清流サーモン(仮称)の知名度アップを図り、内水面漁業の振興を図ります。

 幸い、農林水産業を志す若者が増えてきています。先日、農林水産業を目指す若い方々による動きのひとつとして「ディノファーマーズ」が立ち上がりました。 今後は、生産者の顔が見える活動や販路開拓に向けたイベントなどを企画していくとお聞きしておりますので、勝山市としても若者の農林水産業への挑戦をバックアップしてまいりたいと考えております。

こども政策について

 勝山市で令和5年度中に生まれた子どもの数は、昨日現在で77人となっており、月平均では7人、今年度の出生数は最終的に90人を切る見込みとなっています。
 市制が施行された昭和29年度に851人だった出生数が70年で1割以下まで減少、10年前の平成26年度の161人と比較しても6割まで減っています。
 勝山市では、人口減少に歯止めをかけるため20年以上前から子育て環境日本一をスローガンに、子育て支援策を充実してまいりました。
 今定例会で予算案をお認めいただければ9月からは県内初となる保育料の完全無償化を実施します。子ども医療費の無償化、放課後児童対策の無償化と合わせ子育て世代への経済的支援を一層充実してまいります。

 また、全国トップクラスの施策となっております不妊治療の完全無料化に加え、新たに不育症の診断、治療にかかる費用の完全無料化を実施します。結婚対策の充実を併せ少子化対策を図ってまいります。

 また、勝山市の就学前教育及び保育の新たな指針となる「かつやまっこ すくすくビジョン」を3月中に策定し、就学前教育、保育の中核となる私立保育園、認定こども園、幼稚園そして家庭、並びに地域コミュニティや企業と連携した、質の高い幼児教育・保育環境を目指してまいります。


令和6年3月定例会招集あいさつの項目一覧

  • 令和6年能登半島地震と今後の防災対策について​
  • 商工業、観光産業について​
  • 農林水産業について
  • こども政策について​
  • 新中学校の建設、開校に向けた進捗状況について
  • 多文化共生の取り組みについて
  • 令和6年度当初予算の編成方針と主要な施策および令和5年度3月補正予算の概要について
  • 一般会計の歳入について
  • 一般会計の歳出について