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令和6年6月定例会招集あいさつ より一部抜粋
はじめに、勝山市制施行70周年について申し上げます。
昭和29年9月1日に大野郡北部を構成する勝山町ほか周辺8箇村が合併し、人口3万8千人の勝山市が誕生し、本年で70周年を迎えます。昭和6年に勝山町に編入された旧猪野瀬村を含めた市内10地区は今日に至るまで勝山市政における基本的な地域区分であり、まちづくり会館エリアや文化、スポ ーツ、まちづくり活動の単位として続いています。
市制施行70周年事業実行委員会主催事業をはじめ、70周年記念ちょい チャレ応援事業を活用した市民団体のみなさま方が、様々な記念企画を準備されています。市民の皆様とともに楽しみながら一緒に祝うことで、次の10年のまちづくりに繋がる年にしたいと考えています。
実行委員会では、株式会社ハングオーバープレートと契約し、勝山市の地域 活動を支援していただいているクリエイティブディレクターの Kosuke Hashijima(はしじまこうすけ)さんを起用し、「さあ、勝山しか勝たん山」キャンペーンを6月4日からスタートいたしました。キャッチフレーズやロゴを整備し、アンバダサーに勝山市ゆかりの元AKB48所属の多田京加さんとタレントの大川はるなさんのお二人を起用し、勝山市 に心を寄せる市内外の人たちを巻き込むよう息の長いキャンペーンを展開してまいります。
静かで真面目だけど覇気がない、おとなしくて引っ込み思案である、実力は あるのに自己PR が苦手などと評されることの多い勝山市の市民性を踏まえて、 市民一人ひとりが自ら勝山の推し、推し勝を表現できるよう手軽なフォーマ ットを準備してまいります。
次に、大型連休中の市内観光地の状況について申し上げます。
本年3月16日に福井県民の長年の念願であった北陸新幹線福井延伸が実現いたしました。4月27日から5月6日までの10日間で福井県立恐竜博物館には86,043 人が来館、恐竜博物館前のジオターミナルには51,718 人の利用者数がありました。これらは、コロナ禍前の10連休となっていた令和元年度を除くといずれも最高の数字となりました。
また、越前大仏には1 万人を超える来訪者がありました。コロナ禍前は毎 年約3千人、昨年および一昨年は約5千人の来訪者でしたが、インバウンド人気などにより昨年と比べて2倍の入込となりました。
道の駅「恐竜渓谷かつやま」におきましても、10日間で48,722人の来館者があり、こちらはオープン以来では最高の数字となりました。
その他スキージャム勝山の「新緑・アウトドアフェスタ」には5,618 人、企画展「中世の喫茶文化と平泉寺」が開催された白山平泉寺歴史探遊館まほろばには2,053人、企画展「かつやま匠竜展(しょうりゅう展)」が開催された勝山城博物館には1,044人、「高機織り体験(たかばたおり体験)」が行われたはたや記念館ゆめおーれ勝山には2,850人の来場者及び入館者があり、いずれも関東方面、中京方面からの観光客が増加しているとのことでした。
市内の宿泊施設も期間中は連日盛況であり、昨年7月に客室を64室から103室に増室した勝山ニューホテルをはじめ、ホテルハーベストなど連日ほぼ満室の状況でした。
さらなる誘客が見込める令和8年春の中部縦貫自動車道県内全線開通を視野に入れて勝山商工会議所、DMO 法人勝山市観光まちづくり株式会社と連携し、観光の産業化を推進してまいります。
次に、新中学校の建設、開校に向けた進捗状況について申し上げます。
平成16年以来、多くの市民の皆様による協議、検討を踏まえ、3月定例市議会において令和9年4月1日に県立勝山高等学校敷地内への勝山中学校の開校が決定いたしました。
建設基本計画に示す「目指す学校像」、「目指す生徒像」を実現する勝山中学校の実現に向けて準備を進めています。
すでに詳細設計を終えたジオアリーナと中学校とを結ぶ地下横断歩道の建設に向け所要の手続きを進めてまいります。
また、4月26日には今年度最初の中学校再編準備委員会を開催いたしました。今年度は特に新中学校の特色ある教育課程や中高が連携した教育活動、通学方法、PTA 組織などを中心に各専門部会において検討を進めてまいります。
こうした勝山中学校開校に向けた協議の状況につきましては、今定例会の新中学校建設特別委員会においてご報告させていただきます。
来年4月には勝山中学校開校時に中学3年生として入校する子どもたちが新しい制服に身を包み、勝山北部、勝山中部、勝山南部の3中学校へ入学いたします。勝山中学校の最初の卒業生となる子どもたちが不安や心配なく、安心安全な環境の中で学校生活が送れるよう、そして魅力的で効果的な教育環境の中で個々の力を伸ばし、主体的・自主的に活動できるよう、勝山中学校の建設、開校に向けた準備を遅滞なく進めてまいります。