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令和元年12月定例会招集あいさつ

印刷用ページを表示する 更新日:2019年11月29日更新

 本日ここに、令和元年12月定例市議会の開会に当たり、市政運営に係る諸課題について所信の一端を申し述べますとともに、12月補正予算案の概要について申し上げます。

 

 最初に台風19号について申し上げます。

 10月12日から13日にかけて大型で非常に強い台風19号が日本列島を襲いました。事前に気象庁が最大級の警戒や避難が必要になると予告したとおり、12都県に渡る広い地域に大雨特別警報が発表され、記録的な暴風や大雨が現実となる異常な事態となりました。これによる被害は甚大なものとなり、堤防決壊や土砂崩れによる死者、行方不明者は100人近くにもおよび、暴風や浸水による住宅の損壊は8万7千戸にも及びました。

 被災された方々に心からお見舞い申し上げますとともに、一日も早く元の生活に戻ることができますよう願っております。

 幸いにも勝山市では大きな被害は発生しませんでしたが、報道等によりあらためて自然災害の猛威の現実を知らされ、当市においても、いつ起こっても対処できる「備え」を自助・共助・公助それぞれの役割の力を発揮して緊密に機能することの重要性を強く認識した次第です。

 次に、熊の大量出没について申し上げます。

 9月中旬以降、熊の大量出没が発生し、11月中旬までの2ヶ月間で、山際の集落のみならず市街地も含め、目撃、痕跡等の情報が約200件という異常な状態となっており、人身被害も5件発生しております。市街地への異常出没の原因は、山の木の実の凶作により、餌を求める熊の活動範囲が市街地にまで拡大したと考えており、これに対し勝山市では、熊対策警戒連絡室を設置し、チラシの全戸配布、緊急メールや防災無線放送、並びにパトロールを兼ねた広報車による周知等により、市民の皆様への注意喚起を実施しております。

 その中で、熊の餌になる柿の実の除却についても、市民に呼びかけ、各地区でご協力をいただいているところです。

 今後、出没は降積雪期に向け終息していくものと推測しておりますが、気を緩めることなく情報提供等の対応を行ってまいります。

 なお、クマの大量出没につきましては、4、5年の周期で発生していることから、その対策につきまして、今年の事例も踏まえ、様々な観点から検討するよう指示しているところです。

 次に、ジオパークの再認定審査について申し上げます。

 恐竜渓谷ふくい勝山ジオパークは、平成27年12月に日本ジオパークの再認定を受け、今年度は4年毎の再認定審査の年となっております。去る10月29日から31日までの3日間、日本ジオパーク委員会の2名の審査員による再認定現地審査を受け、最終日の講評では、両審査委員から、前回の再認定の際に指摘された課題に対しておおむね達成されているとの評価がありました。今後は12月25日に発表される最終審査の結果に期待しているところです。

 次に、道の駅及びその隣接地について申し上げます。

 道の駅建設につきましては、建物の基礎が完成して建築工事が始まりました。今後、鉄骨工事が進むにつれ建物の形が見えてくることになります。併せて、外構工事も順次着手していくことから、工事の調整を図りながら来春のオープンに向け、完成を目指して進めてまいります。

 また、道の駅隣接地につきましては、道の駅が完成し、令和5年には北陸新幹線福井開業、中部縦貫自動車道県内全線開通によって企業誘致や観光の産業化を実現する大きなチャンスを迎え、道の駅の機能を補完する施設や、新たな観点の産業団地造成による企業誘致を積極的に進めてまいります。

 なお、中部縦貫自動車道大野油坂道路の事業費が、1510億円から800億円増え、2310億円となる見通しが示されたことから、今後、財源確保についても強く要請していき、目標である令和5年開通に向け、引き続き北陸新幹線福井開業と同時期での開通を強く求めてまいります。

 次に、恐竜の森について申し上げます。

 福井県では、福井県立恐竜博物館の機能強化に関する検討が進められており、基本設計、実施設計の一括発注、造成工事の前倒しにより工期の短縮を図り、令和5年夏の開館を目指すとの方針が示されました。

 恐竜博物館の来館者は、昨年度の約93万人を上回るペースで推移しており、今後、機能強化により140万人を目指すとしておりますが、市としても、機能強化に併せて来館者を公園全体で受け入れるための整備を進めていくことが必要であります。

 今般、福井県と開催しているワーキンググループにおいて、公園内での回遊を促進するための方策を取りまとめたところですが、市としましても、民間活力導入を視野に入れた公園の総合的な整備運営計画を策定することが必要と考えており、これにより、福井県とウィンウィンの関係を構築できるよう連携を強めていく所存です。

 さて、本日の定例市議会に提案いたしますのは、人事院勧告等による人件費等で所要の補正を計上した「令和元年度勝山市一般会計補正予算(第3号)」を含む15件であります。

 これら15件につきましては、後ほど関係部長からそれぞれ提案理由を説明させますので、よろしく御審議の上、妥当な御決議を賜りますようお願い申し上げます。