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令和5年12月定例会招集あいさつ

印刷用ページを表示する 更新日:2023年11月30日更新

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 本日ここに、令和5年12月定例市議会の開会にあたり、市政運営に係る諸課題について所信の一端を申し述べますとともに、12月補正予算案の概要について申し上げます。

大雨による災害復旧事業の進捗状況

 はじめに、7月13日に発生した大雨による災害復旧事業の進捗状況について申し上げます。

  これまでに市道、河川の土砂撤去など約30箇所および農業用地の土砂撤去や農業用水路、生活用排水路の確保など約100箇所の応急対策を実施してまいりました。
 また9月下旬から順次、本格復旧に向けた国の災害査定を受け、農林水産省所管で18箇所および国土交通省所管で5箇所の災害復旧工事費を認定していただきました。
 昨年8月4日の大雨災害からの復旧途上での増破となったため想定以上に国の認可に時間を要し、市民の皆様にご迷惑をお掛けしています。引き続き事業者、関係機関の協力をいただき1日も早い完全復旧に向け取り組んでまいります。

観光振興について

 次に、観光振興について申し上げます。

 7月14日にリニューアルした県立恐竜博物館には昨日までに60万人を超える入館者があり、福井県が想定していた年間140万人ペースで推移しています。
 また、ゆめおーれ勝山、平泉寺白山神社、勝山城博物館、越前大仏など、他の主要観光地への来訪者数につきましても、おおむねコロナ禍前の水準まで回復しています。
 市内宿泊施設につきましては、コロナ禍前を上まわる高い稼働率で推移し、特に各宿泊施設の恐竜ルームについては、数か月先まで予約が入っているとお聞きしています。
 来年3月16日に迫った北陸新幹線福井駅敦賀駅開業や令和8年春の中部縦貫自動車道県内全線開通といった高速交通網整備の好機を逃すことなく、観光人口の増加につなげていく必要があります。
 昨日、DMO法人勝山市観光まちづくり株式会社が主催し、市内の観光事業者等のご意見を集め、観光により地域経済が循環する仕組みづくりを目指す「勝山観光戦略協議会」が開催されました。
 今後、勝山観光戦略協議会を積極的に活用し、地域の観光事業者全体の振興による観光の産業化実現に向けて勝山商工会議所と共に支援してまいります。
 勝山市の冬季間の観光誘客の中心となるスキージャム勝山のスキー場開きが12月2日に、16日(土)には営業開始が予定されており、今年もいよいよスキーシーズンの到来となります。
 2年続けて降雪に恵まれ、昨シーズンは約19万2千人の方にご来場いただきました。今年は、スキージャム勝山のオープンから30周年の節目となる年となり記念すべきシーズンでもあることから、カフェなどで記念メニューが提供されるほか、人気のツリーランにこれまでの上級者コースに加え、入門者向けのコースが新たに開設されると伺っております。
 勝山市としましても、積極的にスキー人口の増加や振興に努めてまいります。

雪対策について

 次に、雪対策について申し上げます。

 福井地方気象台によりますと、今冬は冬型の気圧配置が弱く寒気の影響を受けにくいため、向こう3か月の気温は比較的高く、降水量は少ないと発表されています。しかしながら、一時的に強い寒気が入りドカ雪となる可能性は残るとのことで、最新の気象情報等に留意する必要があると考えます。
 近年では、平成30年と令和3年の大雪により市民生活が麻痺し、人的、物的被害が市内各所で発生しました。この教訓を生かし、市道除雪体制の強化、高齢者世帯等への直接支援、地域コミュニティへの支援の三つを「公助」の柱として位置づけ、各種の雪対策を準備してきました。先日の勝山市雪害対策会議では雪害対策計画を確認し、国・県をはじめとする関係機関と今冬の雪対策の状況を共有したところです。
 市としては、嶺北石油組合と連携した燃料の確保、中型除雪機40台の配備、地域ぐるみ雪下ろし支援事業の作業員確保、監視カメラによる積雪情報把握等を行ってまいります。
 また、今年度は市職員による公用スマートフォンを利用した情報共有の迅速化、まちづくり会館職員による要配慮者等の除雪状況確認などを実施し雪対策体制を強化してまいります。

新中学校の建設、開校に向けた進捗状況

 次に、新中学校の建設、開校に向けた進捗状況について申し上げます。

 令和9年4月の新中学校の開校に向け、市内すべての中学生や教職員と語る会での意見を踏まえ、再編準備委員会において、中学校校舎等の基本設計の策定を進めてまいりました。新中学校が目指す「学校像」、「生徒像」の実現に向け、自校式給食を提供する給食室の設置、今後の新しい学びに対応する創造的な学習空間としてのメディアセンターの設置、ICT環境の充実と効果的な活用が可能なスペースの整備など魅力ある教育環境を構築してまいります。本定例市議会において現時点における基本設計をご報告させていただき、並行して実施設計の作業を進めてまいります。
 また、新しい中学校の校名についても、皆様から885件376種類の応募をいただき、その中から再編準備委員会総務部会においてこれを11候補に絞り込みを行いました。12月下旬から1月初旬にかけて市内の教育機関に在籍する児童・生徒による投票を行い、その結果を参考に3案に絞り、総合教育会議で決定してまいります。
 制服・体操服につきましては、提案事業者の募集を行い、1月下旬には再編準備委員会学校運営部会による一次審査、2月中旬から3月中旬にかけて児童・生徒、保護者、教職員による二次審査を行い、3月末を目途に指定制服・体操服を決定してまいります。
 そのほか、再編準備委員会での協議内容等につきまして、今定例会の新中学校建設特別委員会においてご報告させていただきます。
 今後の勝山市の教育の中核となる新しい中学校の建設、開校に向けた準備を遅滞なく進めてまいります。

こども政策、就学前児童への対応について

 次に、こども政策、就学前児童への対応について申し上げます。

 9月議会にてご説明いたしましたとおり、野向保育園及び平泉寺保育園の公立保育園2園は令和6年3月末に、成器南幼稚園は令和8年3月末に廃園することとし、本定例市議会におきまして設置管理条例廃止の議案を上程しています。また、公立保育園の廃園に伴い転園が必要となるお子さんにつきましては、転園希望園での交流保育を経験し、転園先もほぼ決まっています。今後はスムーズな転園ができるよう、保護者と転園先および園同士の情報交換をサポートしてまいります。
 現在策定中の「勝山版幼児教育・保育方針」により、すべての子どもたちが健やかに成長できるよう、私立保育園・こども園へしっかりとした運営支援を行っていくことで、幼児教育のさらなる質の向上を目指してまいります。
 本年4月に教育委員会にこども関連部門を一本化した効果を最大限に生かし、就学前児童が切れ目なく必要なサポートを受けられるよう、保健・福祉・教育部門が連携し、5歳児就学前相談会や各園を訪問する巡回相談の実施などの各種事業を進めてまいります。さらには、小学校や児童センターとの連携を密にすることで、子どもたちがスムーズに学校生活に入れるよう、幼児教育と小学校教育の接続の充実を図ってまいります。


 さて、本日の定例市議会に提案いたしますのは、人事院勧告及び異動等による人件費の増減のほか、燃料価格高騰の影響による市民負担の軽減を図るため実施する原油価格高騰対策事業などを計上した「令和5年度勝山市一般会計補正予算(第5号)」を含む27件であります。
 これら27件につきましては、後ほど関係課長からそれぞれ提案理由を説明させますので、よろしくご審議の上、妥当な決議を賜りますようお願いいたします。