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平成24年12月定例市議会招集あいさつ

印刷用ページを表示する 更新日:2018年9月18日更新

 本日ここに、平成24年12月定例市議会が開会されるに当たり、ごあいさつを申し上げますとともに、市政運営について、所信の一端を申し述べます。

 まず初めに、11月18日に告示されました勝山市長選挙において、当選の栄誉を賜りましたことに感謝と御礼を申し上げます。

 本年、6月議会の召集あいさつにおいて、私は3期12年の市政運営の中で残された課題への取り組みと、持続的発展を次の時代に引き継ぎ、市民の幸せを実現するため、4期目となる市長選挙で市民の審判を仰ぎたいと申し上げ、立候補を表明いたしました。その結果、任期満了に伴う市長選挙において無投票で市民の信任を戴いた事は、3期12年の実績に対する評価と、今後への信頼と期待の現れと率直に受け止め、結果に甘んじることなく初心に帰って、今まで以上の成果を挙げられるよう力を尽くす覚悟です。

 さて、社会の現状を見ますに、21世紀になって時代は激しく変化し、加速度を増してきています。この中にあって舵取り役である国政は、時代のうねりに翻弄され、方向を見失っています。今こそ主権者たる国民が、この国をどうするのかを真剣に考え、政治に対する判断を示すことが必要です。
 私たちの勝山市はその渦中にあっても地域社会の変貌に手をこまねいているだけではなく、変化に対してきめ細い対応をしてきました。このように住民と肌を接して政治の現場を受け持つ、我々基礎自治体の役割は、益々大きくなってきています。
 私は市長として12年間、変化する時代の中で勝山市の行くべき方向を示し、理念を掲げ、構想を施策に生かし、それに基づいた事業を展開してきました。すなわち「ふるさとルネッサンス」を掲げて、「エコミュージアム」を構築する市民一体型まちづくり諸事業の展開です。これによって、市民のアイデンティティが醸成され、地域力、市民力が生まれてきました。これからの4年間もこの政策を推進し、さらに力強く発展させて、地域の産業力をつくることにつなげていきたいと考えています。

 また、3期12年間にわたって「市長と何でも語ろう会」や、地域に出向いての「市長と語る会」などで、常に市民の声に耳を傾け、さまざまな要請に応えてまいりました。市民からの、市政に対する要請、要望を集約すれば、「如何にいい町を、暮らしやすい町をつくるか」ということに尽きると思います。
私は、この市民の要請に応えていい町をつくることが市長の使命であると考えております。
 これからの4年間、3期12年間で取り組んできた実績を基礎にして、さらにいい町を、住んでいる人にとっていつまでも住み続けたい町を、一度離れた人にはまた戻ってきたい町を、訪れる人にとっては何度も訪れたくなる町をつくってまいります。

 次に11月16日に発表された月例経済報告によりますと、景気の基調判断を「世界景気の減速などを背景として、このところ弱い動きとなっている。」と、4か月連続で下方修正しました。輸出の不振で生産が縮小、個人消費も悪化したためで、雇用情勢も「改善の動きに足踏みがみられる」と判断を引き下げております。
 このような中、野田佳彦首相は11月16日に突然衆議院を解散いたしました。これを受けて12月16日投開票の衆議院議員総選挙に向けて、民主党・自民党など、既成政党に第三極等が離合集散し、それぞれ選挙戦略を進めているところであります。
 外交問題としては、今年は世界が選挙に明け暮れる一年となり、ロシアやフランスでは首脳が交代し、アメリカでは、オバマ大統領がロムニー候補を抑えて再選されました。また、中国共産党は胡錦濤国家主席の後継者となる新しい総書記に習近平国家副主席を選出し、新たな指導部体制をスタートさせました。来月19日には韓国でも大統領選挙がおこなわれます。

 そうしたなか、日本は新しく決まる政権の下、外交や安全保障、経済協定等において景気を回復させ国益をどう守るかが問われる重大な局面を迎えることになると考えます。

 さて、これから国、地方とも、新年度予算の編成時期となります。平成25年度の予算編成は、平成24年度当初予算以上に厳しい予算編成となることが見込まれることから、第5次総合計画に示された重要施策の実現に向け、現在策定中の次期勝山市行財政改革実施計画に沿って、行革の更なる取り組みを推進し、事業の集中と選択により、効果的に政策の実現に取り組むべく、一般財源ベースで5%マイナスシーリングを基本に予算要求をまとめるよう、各部課に指示しております。
 しかしながら、年末に執行される衆議院議員総選挙のため、新年度政府予算案と地方財政計画の決定も年明けにずれ込むことが確実なことから、今後の国の予算編成と地方財政計画の動向によっては、各シーリング等の基準を弾力的に見直さざるを得ないと考えております。
 こうした財政を取り巻く厳しい環境の中にあっても、引き続き、「小さくてもキラリと光る誇りと活力に満ちたふるさと勝山」の実現に向けて、さらに市民力、地域力を強固なものに築きあげ、それをたくましい産業力にまで育てていくための施策を進めてまいります。
 議員各位におかれましても、勝山市の発展と市民の幸せの実現と言うベクトルを共有する立場において、今後ともご協力、ご支援を賜りますようお願い申し上げます。

 さて、本日の定例市議会に上程しておりますのは、平成24年度勝山市一般会計補正予算(第四号)を初め14件であります。これら14件につきましては、後ほど関係部課長からそれぞれ提案理由を申し上げますので、よろしく御審議の上、妥当な御決議を賜りますようお願い申し上げます。