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平成25年9月定例市議会招集あいさつ

印刷用ページを表示する 更新日:2018年9月18日更新

 本日ここに、平成25年9月定例市議会が開会されるに当たり、ごあいさつを申し上げますとともに、所信の一端を申し述べます。 

 第23回参議院議員通常選挙は、7月21日投開票の結果、昨年12月の衆議院議員選挙に続いて、自民公明両党で過半数を確保し、衆参両院のねじれが解消され、安倍内閣は安定政権を確保しました。
 福井選挙区では、地元勝山市出身の松村龍二参議院議員が3期18年で勇退され、代わって自民党福井県連公認の若手候補、滝波宏文氏が初当選し、参議院福井選挙区のバトンを受け継ぎました。
 この選挙を受け、第184回臨時国会が8月2日に召集され、新議長に本県選出の山崎正昭前副議長が選出されました。心よりお祝いを申し上げるとともに、参議院議長として手腕を発揮されますよう、益々のご活躍を期待するものです。

p> 次に、政府の8月の月例経済報告によりますと、物価に関しては、デフレ脱却に向けて前進したとの認識を示す一方、景気の基調判断は、「着実に持ち直しており、自立的回復に向けた動きもみられる」とした7月の表現にとどめています。
 先行きについては、引き続き海外景気の下振れが、我が国の景気を下押しするリスクがあるものの、輸出が持ち直し、各種政策の効果が発現するなかで、企業収益の改善が家計所得や投資の増加につながり、景気回復へ向かうことが期待されています。

 次に、この夏は、平年より遅い梅雨明けでしたが、その後は連日猛暑が続き、高知県四万十市では摂氏41度の国内最高気温を記録しました。一方では、局地的な豪雨や各地に発生した竜巻被害、また、渇水による給水制限などの事態を踏まえ、気象庁は専門家で作る「異常気象分析検討会」を開き、要因などを議論することになりました。

 このような厳しい暑さの中、勝山市の若者たちのスポーツでの活躍には目を見張るものがありました。
 去る8月、福岡県を中心に、開催された全国高校総合体育大会において、勝山高校女子バドミントン部が、県勢で同種目初の3位入賞を果たし、女子シングルスでは、山口茜さんが1年生にして初優勝を飾りました。この種目の優勝は、福井県勢で初めてとのことであり、心より賛辞を贈るとともに、オリンピック出場の夢にまた一歩近づいたものと期待を膨らませております。
 また、7月に、韓国で開かれた障害者卓球の韓国オープン選手権で、日本代表として出場した永下尚也(なおや)選手が個人戦でベスト6に入賞しました。今後、世界を舞台にさらに活躍するようエールを贈りたいと思います。
 このように国際大会に出場し、オリンピックやパラリンピックを目指す山口茜さん、永下尚也さん、宇田崇(たか)二(つぐ)さん、石井翔子さんらのアスリート4名を勝山市体育協会は、勝山市民全体で応援するための組織として『世界に羽ばたく勝山市のアスリートを応援する会』を設立しました。
 今後、勝山市としましても市民の支援体制が整う中で、行政としても強力にバックアップできるよう検討を進めてまいります。

 一方、7月26日から約1か月間にわたって開催された「勝ち山夏物語」は、天候にも恵まれ、多くの市民や観光客でにぎわい、勝山の夏に活気があふれました。
 8月14日に開催された今年で12回目となる「勝ち山ワッショイ」では、市内外から12チームが参加し、それぞれのチームオリジナルのパフォーマンスが披露されました。会場となった元禄通りと「ゆめおーれ広場」では、たくさんの人出でにぎわい、夜の花火大会とも連動して、帰省客を迎えたお盆にふさわしいイベントになりました。

 また、8月24日に開催された初めての音楽フェスティバル「ダイノソニック」では、勝山市恐竜大使の「東京女子流」、勝山市Web大使の「ダンスロイド」、勝山市音楽大使の「アーバンギャルド浜崎容子」さん など8組のアーティストによる音楽を、昼夜2部にわたって県内外観光客や市民が満喫しました。入場者約900名の内、県外客、特に関東圏・中部圏、関西圏のお客様が約300名を超え、勝山市の魅力を音楽とともに十分PRすることができました。また同日に、市民会館、教育会館、サンプラザ周辺で若い人たちが中心となって開催した、ダンスイベント「遊ぼっさ」やサウルコス福井の選手によるサッカー教室などの「まちなかストリートフェス」と連動し、新企画「ダイノソニック」は、ウェブ世代にマッチした観光戦略の新局面を開き、若者たちへ勝山を発信する新しい役割を発揮できたと考えます。
 また、恐竜大使と連動して勝山市菓子組合が開発した恐竜羊羹は、お盆前からJR福井駅プリズム構内のキヨスクにおいてお土産として販売を始め、イベント当日の「ダイノソニック」の会場では人気商品として即日、完売致しました。
 観光戦略事業としては、今後さらに、恐竜大使起用による、JR西日本エリア掲出の「恐竜」と「平泉寺」の2種類の観光ポスター作製の準備を進めています。

 次に、去る8月19日から20日かけて中国浙江省麗水市から、麗水市外僑(がいきょう)弁(べん)外事(がいじ)処処(しょしょ)長周(ちょうしゅう)建(けん)平(ぺい)氏を団長とする、遂(すい)昌(しょう)県(けん)実験小学校、慶(けい)元県(げんけん)実験小学校の関係者と両校生徒を合わせた16名の訪問団が、昨年、私と、松村議長が公式訪問したことをきっかけに勝山市に来訪しました。
 浙江省麗水市の両校と勝山市教育委員会は、両国国民の相互理解と友情を深め、特に両国の青少年間の協力と交流を強化することを目的に、友好交流意向書を締結しました。
 また、来訪した中国の生徒たちは、平泉寺小学校を訪問し、書道体験やプールでのゲームなどを通じた学校間交流を図り、その後、福井県立恐竜博物館を見学し、化石発掘体験を楽しむなど勝山を十分満喫した様子でした。
 今後も福井県と浙江省の相互交流の進展に則して、学校間の交流を促進し、友好関係を築くように努め、また教育分野における交流事業を通じ、お互いの学校、教職員、生徒の理解と友情を深めてまいります。

 次に、かつやま恐竜の森や恐竜博物館には、夏休み中多くの来園者がありました。特にお盆を挟む8月11日から18日の間には、博物館には、連日1万人前後の入館者があり、公園管理者である勝山市において6日間、パークアンドライドを実施し、渋滞対策に努めたところです。
 一方、福井勝山間の道路整備も順調に進み、本年3月の中部縦貫自動車道・勝山インターから大野インターまでの供用開始に続き、7月17日には、永平寺町の国道416号のバイパス道となる浅見・光明寺間の県道栃神谷・鳴鹿森田線が供用を開始しました。この道路の供用により、この区間の交通渋滞が緩和され、福井・勝山間の通勤者や来訪者の交通利便性が、より向上したものと考えます。
 
 次に、平成24年度普通会計決算における主な財政指標について申し上げます。財政構造の弾力性を判断する指標である経常収支比率は、歳入において臨時財政対策債を含む普通交付税、地方特例交付金ならびに市税が減額となりましたが、歳出において職員数の減に伴う人件費の減額や、除排雪経費及び小学校施設営繕工事費の減による維持補修費の減額、下水道事業特別会計等への繰出金などが減額となり、結果として歳出の減額規模が歳入のそれを上回ったことにより、前年度から0,5%減の98,2%と改善しております。
 地方債残高は、市債借入額が元金償還額を上回ったため、前年度末から4億2527万6千円増加し、98億5822万8千円となりました。
 なお、このうち建設事業等の財源として借り入れた普通債等の残高についても、前年度末から9464万9千円増加し、58億2255万円となりました。

 次に、地方財政健全化法に基づく健全化指標について申し上げます。
 まず、勝山市の普通会計の実質赤字比率、全会計の連結実質赤字比率はいずれもマイナス4.4%、16.7%とマイナスの値となっており、何ら問題はなく、また、普通会計が負担する実質的な公債費が、標準財政規模に占める割合である実質公債費比率は9.0%で、早期健全化規準の25%を大きく下回っております。さらに、一般会計等が将来負担すべき債務が標準財政規模に占める割合である将来負担比率も62.3%と規準を大きく下回り、極めて健全な数値となっております。

 次に、本定例会に提案いたしました一般会計補正予算の概要について申し上げます。 総額は8億817万3千円となり、主なものといたしまして、新体育館建設事業の、本体建設工事費および工事監理費を併せた27年度までの事業費を25億1400万円と見込み、そのうち25年度分事業費としては、6億円を計上し、残りの19億1400万円は債務負担行為として計上しております。
 また、(仮称)北谷町コミュニティセンターの整備につきまして、敷地造成工事や用地取得費等を計上しております。
 さらに、安全・安心の取り組みといたしまして、地域の自主防災組織に対する除排雪用のための小型除雪機購入補助や街路灯のLED化補助につきましても増額を行います。

 これらを含め、本日の定例市議会に提案いたしますのは、平成25年度勝山市一般会計補正予算を含む9件であります。これら9件につきましては、後ほど関係部長からそれぞれ提案理由を説明いたしますので、よろしく御審議の上、妥当な御決議を賜りますようお願い申し上げます。