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平成26年6月議会招集あいさつ

印刷用ページを表示する 更新日:2018年9月18日更新

 本日ここに、平成26年6月定例市議会が開会されるに当たり、市政運営に係る諸課題について、所信の一端を申し述べますとともに、6月補正予算案の概要について申し上げます。

 初めに、加藤一二、松村治門両議員におかれましては、4月に行われました第89回北信越市議会議長会及び5月に行われました第90回全国市議会議長会におきまして、それぞれ議員在職10年以上の表彰の栄を受けられました。心よりお祝いを申し上げます。

 さて、消費税がこの4月から8パーセントに上げられたことによる影響が心配されるところですが、景気は月例経済報告によりますと、「ゆるやかな回復基調は続いているが4月の消費税率引き上げに伴う、駆け込み需要の反動により、このところ弱い動きが見られる。」としています。
 先行きについては、海外景気の下振れが、引き続き我が国の景気を下押しするリスクが懸念されていますが、当面、消費税率引上げに伴う駆け込み需要の反動により、弱さが残るものの、次第にその影響が薄れ、各種政策の効果が発現するなかで、緩やかに回復していくことが期待されます。

 次に、長山公園屋内運動施設として整備を進めている、新体育館建設について申し上げます。
5月12日に建物本体建築工事の起工式を山崎参議院議長初め多くの来賓、関係者のご臨席のもと開催することが出来ました。
 この日を迎えることができましたことは、ひとえに地権者をはじめ多くの関係者の方々のご支援とご理解の賜物と、心より感謝し御礼を申し上げます。
 市民の長年の夢であった新体育館は、全国規模の大会が開催できる施設として、競技力の向上はもとより、子どもからお年寄りまで、幅広い年齢層の市民がスポーツへの興味や関心を高め、気軽にスポーツやレクリエーションが楽しめる施設、さらに、大規模災害時には、緊急支援物資の集積場所や要配慮者の福祉避難所としての機能も持った施設として、平成28年度にオープン、平成29年度には福井国体バドミントン競技のプレ大会を開催、平成30年度に福井国体本番を迎える予定です。
 この新体育館において、バドミントン競技の山口茜選手を初め多くのアスリート達の活躍を大いに期待するところであります。
 ちなみに、世界にはばたく山口選手の3月以降の活躍について触れますと、3月下旬、長野県で行われました第42回全国高校選抜バドミントン大会の個人女子シングルスで、県勢初の優勝を飾り、また、4月にはマレーシアで開かれた世界ジュニアバドミントン選手権個人戦女子シングルスで、連覇を達成しました。ジュニアの世界最高峰での大会の連覇は、男女を通じて日本人では初めてという快挙です。

  昨日から始まったヨネックスオープンジャパンでは、本戦出場を決め、本日世界ランキング1位の中国選手と対戦することになりましたが、昨年の優勝に引き続いて、どのような活躍を見せてくれるのか最大のエールを贈るとともに、これからも、ナショナルチームA代表として、リオデジャネイロオリンピックを目指して頑張ってほしいと思います。

 次に、先の3月定例市議会で述べました、かつやま恐竜の森の総合的な再整備及びこの整備と一体的な相関関係にある道の駅機能を持った「仮称・恐竜の駅」について申し上げます。
 福井県は恐竜博物館、及びこの夏オープンを目指している杉山の野外恐竜博物館の整備によりダントツ日本一の「恐竜王国」をトップブランドとして打ち出しています。
 恐竜博物館が立地する勝山市として、博物館を目指して年々増え続ける来館者をいかに受け入れるかが、大きな課題となっています。
 今年もゴールデンウイーク中の恐竜博物館を中心としたかつやま恐竜の森への来園者は、5月3日から5日までの3日間の入館者が連日1万人を超えました。
 この間、受け入れ態勢の大きな課題のひとつである交通渋滞が発生し、パークアンドライドも追いつかず一時期、国道416号の荒土町松田地係まで連なる大渋滞を引き起こす事態となりました。
 この課題解決のために、議会の代表と理事者で構成される「誘客拠点施設整備に関する懇話会」を3月20日に設置し、現状の把握、将来入園者の推計、それに対する必要駐車場台数の算出、園内道路及び便益施設の整備など、来訪者の利便性向上のための「長尾山総合公園の再整備計画」について意見を交換し、議論をしているところです。
 今議会では、渋滞対策のための新たなアクセス道路の整備や不足する駐車場の検討に必要な調査費を計上しております。
また、この懇話会において、かつやま恐竜の森が、恐竜博物館を中心とした「恐竜王国ふくい勝山」を名実共に誇れる、持続可能な公園として再整備を事業化し、維持管理の手法についても検討を進めたいと考えています。
 今後、道の駅機能を持った「仮称・恐竜の駅」についても、この長尾山総合公園の再整備計画と密接に関連するものであり、それぞれの目的と機能を整理した上で具体化に向け市議会にも図りながら精力的に協議を進めてまいります。

 次に、5月25日の日曜日早朝より、勝山青年会議所が主催する第10回、「クリーンアップ九頭竜川2014」が開催されました。当日は、市民をはじめ、学校や市内外の約120の企業・団体などから過去最多の約1,200人が参加し、九頭竜川流域に指定された7つの会場で清掃活動を行いました。
発坂会場では、環境学習に取り組む北部中学校の全校生徒が参加し汗を流しました。
この取り組みを通して、生徒たちは、集まったごみを種類別に分け、不法投棄の原因を分析するなど、単にごみを拾うだけでなく、原因を追及することで、ごみを捨てさせない運動につなげる活動にまで深まってきています。
 また、今年も坂井市の環境団体「エコネーチャーさかい」など市外のボランティアの参加もあり、勝山青年会議所のメンバーの「九頭竜川を昔のように、大人も子どもも、みんなが親しむことができるきれいな川にしたい。」という強い思いから出発したこの事業は、それに呼応した多くの市民の活動にとどまらず、九頭竜川流域の団体や市民に連携の輪が広がってきています。
 今後は、この事業が上流から下流までが連携して、“ごみのない九頭竜川”を実現できるよう、「世界で9番目にクリーンなまち勝山市」から発信していきたいと考えております。

 次に、市制施行60周年記念事業について申し上げます。
 市制60年の節目の年を迎え、全市民で祝福するために記念事業を展開し、あらためて勝山市を愛し、誇りに思う機会としたいと思います。  
 具体的事業として、市が主催して行う9月1日の記念式典、及び8月31日の前夜祭を中心に、勝山市の今後のまちづくりの原動力となる「地域力」、「市民力」の発揮を促す「市民企画事業」、「かつやま大使招へい事業」を募集したところ、企画事業で11件、招へい事業で2件を採択しました。
 これを受け、市内各所では、市民が自ら企画・運営する事業が始められており、6月9日には勝山ライオンズクラブ主催の三浦雄一郎さんの講演会が開催され、市内外からの聴衆者で市民会館があふれ、生きがいと夢への挑戦について市民が耳を傾けました。

 次に、6月8日に行われました恐竜クロカンマラソンは、第10回大会及び市制施行60周年の節目を記念して開催されました。
 晴天のもと、今回、ゲストランナーとして第2回大会から参加していただいている「かつやまマラソン大使」の君原健二さんに加えて、バルセロナオリンピック銀メダリスト、アトランタオリンピック銅メダリストの有森裕子さんを特別ゲストに迎え、36部門に1,798名の参加の下、かつやま恐竜の森を中心に行われました。
 また、大会前日には、有森裕子さんのランニング教室が成器西小学校で開催され、講義と実技に、親しみ深く熱心な指導の下で小中学校の児童生徒たちが一生懸命ランニングに取り組んでいる姿が見られました。また、健康チャレンジ事業の1つとしてウォーキングの部に3キロコースの部を新設し、多くの方々が参加して気持ち良い汗を流すことができました。

 次に、勝山市内全小中学校が、ユネスコの理念に基づいた教育活動を実践するユネスコスクールに加盟承認されました。
 昨年3月に、市内全12小中学校が加盟申請し、このたび4月25日にユネスコスクール承認証が届きました。これまで福井県内では、学校単位で数校がユネスコスクールに加盟していますが、市町単位で全ての小中学校が加盟するのは初めての例です。これは全国的にも、わずか数例しかなく、これを機に、勝山市では、これまで各小中学校が取り組んできたESD・持続可能な発展のための教育を、さらに国際的な視点で推進していくことを期待しております。

 次に今年度、文部科学省の英語教育強化地域拠点事業で、勝山高校、勝山中部中学校と、その校下の3小学校が研究校の指定を受けました。
 これは、文部科学省が、小学校において学年に応じた英語力を身に付け、中学校・高等学校への円滑な移行と教育内容を高度化した教育課程を研究開発しようとする事業です。勝山市は、全国で指定された18地域の1つで、県下はもちろん北信越地域の中でも指定を受けたのは勝山市が唯一となっています。
 今後、ますます広がりを見せるグローバル化社会に対応できる「使える英語」を多くの子ども達が学べる市となるように、指定を受けた中部中学校と、その傘下の小学校だけでなく、これをモデルに市内の全小中学校に英語教育を取り入れてまいります。

 それでは、本定例会に提案いたしました一般会計補正予算の概要について申し上げます。
 総額は、1億1,303万5千円となり、主なものといたしまして、国の社会保障・税番号制度いわゆるマイナンバー制度の導入に向けたシステム改修費として、総額で3,037万4千円を計上しております。
 これにつきましては、平成27年10月に、市民1人1人にマイナンバーと呼ばれる個人番号が付与されることとなっており、各地方自治体には、それまでに遅れることのないようシステムの改修等が義務づけられています。

 次に、各地域の地域力向上を目指す「特色ある地域づくり事業費」では、北谷地区活性化及び各地区の特色ある地域づくり基金を活用し、1,330万1千円を計上し、各地区が主体となったまちづくりの取組みに対して支援を行います。
 

 その他、まちづくり関係事業やふるさと集落元気づくり事業でも地域コミュニティ活動や各地区の自主活動を支援するため、607万9千円を計上しております。
 

 恐竜関係では、和紙製の恐竜モニュメントを補修し、また、長尾山公園事業費では、かつやま恐竜の森周辺で発生する渋滞の緩和に向けての調査・検討などの委託費を計上しております。

 これらを含め、本日の定例市議会に提案いたしますのは、平成26年度勝山市一般会計補正予算を含む11件であります。これら11件につきましては、後ほど関係部長からそれぞれ提案理由を説明いたしますので、よろしく御審議の上、妥当な御決議を賜りますようお願いを申し上げます。