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平成28年9月定例市議会招集あいさつ

印刷用ページを表示する 更新日:2018年11月9日更新

 本日ここに、平成28年9月定例市議会が開会されるに当たり、市政運営について所信の一端を申し述べますとともに、9月補正予算案の概要について申しあげます。

 初めに、第24回参議院議員通常選挙は、7月10日投開票の結果、自民・公明の与党が過半数を維持し、衆議院議員の与党過半数と併せ、安倍首相の政権基盤が更に強固となりました。

 福井選挙区においては、山崎正昭・前参議院議長が5選を果たし、また比例代表では福井市出身で前拉致問題担当大臣の山谷えり子氏が3選を果たしました。また、8月3日に発足した第3次安倍 再改造内閣において、稲田朋美衆議院議員が防衛大臣に就任いたしました。それぞれの方々に心よりお祝いを申し上げますとともに、これからもお立場におけるご活躍に大きく期待しているところであります。

 さて、リオデジャネイロで開催されたオリンピックは、日本時間の8月22日に、数々の感動を残して17日間の幕を閉じました。日本は金メダル12個を含む合計41個のメダルを獲得し、史上最多となりました。

 勝山市民にとっては、バドミントン競技女子シングルスで日本代表となった山口茜選手が世界の強豪との対戦でどこまで勝ち進むことができるのかかが、この大会の最大の関心事でした。

 勝山市は、体育協会や後援会などとの共催で、予選を含めた山口茜選手の4試合すべてを市民会館においてパブリックビューイングでライブ放映をいたしました。

 早朝または深夜にもかかわらず4日間で述べ1,200人の市民が観戦し、会場が一体となって山口選手を応援しました。

 予選2試合を勝ち進み、決勝トーナメントの1回戦では、世界ランキング第4位のシード選手をみごとに撃破し、準々決勝では、同じ日本代表の奥原希望選手との対戦となり、1セットは先取いたしましたが、その後2セットを取られ、惜しくも敗れました。

 しかし、世界の強豪がひしめくオリンピックという大舞台で見事ベスト8の成績を収めたことは市民にとって大きな喜びであり、誇りであります。

 全試合を通して山口茜選手らしい、持てる力をすべて出し切った戦いぶりは、市民の感動を呼び、今後の更なる成長を期待すると共に、勝山市としても市民と一体となって応援してまいります。

 次に、今夏の主なイベントの状況について申し上げます。

 8月6日から17日までの12日間にわたって、新規に勝山市体育館「ジオアリーナ」において開催された 『DINO-A-LIVE(ディノ・ア・ライブ) in ふくい勝山2016』は、期間中48回にわたって公演し、延べ約1万人の入場者となりました。

 また、今年初めての開催となった「勝山灯りまつり」は、大清水公園を中心に8月16日までの4日間、13日の大師山たいまつ登山の火を迎え火として始まり、16日のかち山ちょうちん登山へ送り火として終わるストーリー性を持った新機軸で展開し、幻想的な灯りのなかで、タップダンスや軽音楽などのステージイベントを交えたまちなかの夜のページェントとなりました。来春には花月楼が改修されオープンの運びとなることから、この「灯り祭り」をさらに工夫して賑やかにし、大清水公園や花月楼を中心とした、まちなかを盛り上げたいと考えております。

 また、「かちやまワッショイ2016」は、実行委員会主催としては今年が最終となりましたが、7チームが参加し、観客と一体となったパフォーマンスに、大変盛り上がりました。中でも、鹿谷小学校児童によるチーム“鹿谷童子(どうじ)”は、第1回開催から今回まで15回連続、15年間にわたって毎年参加があり、鹿谷小学校の伝統行事にまで育ちました。関係された方々に敬意を表しますと共に、今後も学校行事の中に生かしていただきたいと思っています。

 次に、県立恐竜博物館には夏休み期間に入って、約27万人の来館者があり、とりわけ、お盆時の恐竜博物館入館者は、連日1万人近い入館者で賑わいました。

 平成28年度に入り、8月末で約54万人の来館者となり、平成27年度と比べ同時期で10%増となっています。

 特に、8月15日には1万3千人を超えたため、約3.6kmの渋滞が発生いたしました。渋滞緩和の対策としてパーク&ライドを従来のJA駐車場に加え、越前大仏駐車場でも実施したことにより、渋滞は一日だけとなりました。今後も実証を重ね、渋滞緩和対策に取り組んで参ります。

 また、かつやまディノパークでは、夜間にライトアップしたナイトディノパークを8月6日から14日までの9日間開催し、その間、夜の恐竜を楽しむ約2,100人の来園者で賑わいました。

 次に、道の駅について申し上げます。

 三月議会において、平成27年度重点「道の駅」として認定された報告をして以来、広く市民と関係機関及び有識者の意見を反映することを目的に組織する「勝山市道の駅基本計画検討会議」を「勝山市道の駅基本計画協議会」に移行し、「道の駅」に導入すべき機能や各種施設の規模や配置、事業の進め方などについて検討してまいりました。

 これらの会議をこれまでに合計11回開催し、勝山市道の駅「(仮称)恐竜渓谷ジオパーク」基本計画案をまとめました。また、8月1日から8月31日までの一か月間、パブリックコメントを実施し、市民の皆様に周知を図り、意見を収集いたしました。

 基本計画の中においては、本来、道の駅が担う役割として、勝山市の豊富な固有の資源や自然環境によって育まれた豊富な食材を活かし、観光の産業化を担って地域を活性化することを実現するため、3つの基本方針を定めており、この3つの方針に基づき、今後平成32年のオープンを目標に取り組んでいきたいと考えております。

 次に、雪室の取り組みについて申し上げます。

 平成25年から、雪の利活用について研究を進めている勝山市雪氷熱エネルギー利用促進協議会では、JAの冷凍倉庫を雪室として活用する新たなステップとして、7月に、雪室で貯蔵した玄そばを使った“雪室そば”を市内のそば組合加盟店に提供して、試行しました。

 昨年の保存実験では、色、保湿、打ち加減が新そばとほとんど変わらなかったことから、具体的な商品化に向けた取り組みとして行ったもので、そばを試行したそれぞれのお店では予定よりも早く売り切れるなど反響も大きく、お客さんの反応も新蕎麦に近いと評価も上々でした。

 今後はさらに研究を重ね、勝山のブランドとして育てていくと共に、他の農産物などについても商品化につなげることができるように、市としても積極的に支援していきたいと考えています。

 また、7月15日に開催された「雪の市民会議」には、市民も含め全国から約百名が参加し、雪を活用した先進事例の発表や情報交換が行われました。また、7月23日には長尾山総合公園内で保存した雪を利用した「真夏の恐竜雪まつり」が開催され、県内外から訪れた親子連れ約500人が真夏の雪に歓声を上げて楽しんでおられました。

 勝山市では今後とも、雪をプラスのイメージとして捉えることができるよう、雪を活用した魅力づくりに取り組んでまいります。

 次に、平成27年度普通会計決算における主な財政指標について申し上げます。

 経常収支比率には、算定の分母となる経常一般財源等において、地方税や普通交付税、地方消費税交付金が増額になったことに加え、算定の分子となる経常経費充当一般財源等においても、普通建設事業費の増額により事業費支弁人件費の振替額が増額し、人件費充当額が減額になったほか、物件費充当額、補助費等充当額及び繰出金充当額がそれぞれ減額となりました。その結果、当市の経常収支比率は前年度から5.6%下がり93.0%と大幅に改善しております。

 一方、地方財政健全化法に基づく健全化指標についても、普通会計の実質赤字比率や将来負担比率等はいずれも早期健全化基準を大きく下回っており、極めて健全な数値となりました。

 さて、本日の定例市議会に提案いたします議案は、平成28年度勝山市一般会計補正予算第4号を含む9件であります。今回の補正予算の主なものは、建設事業において国の補助事業が大幅な減額となったことによる事業費の減額と、ホワイトザウルスの再整備に向けたクラウドファンディングに要する事業費、勝山ニューホテルの修繕に係る経費、勝山市観光まちづくり株式会社が建設する長尾山総合公園便益施設建設事業の補助金など、総額2,174万5千円の増額となっております。

 特に長尾山総合公園便益施設については、市とまちづくり会社が連携することにより、勝山の情報発信、飲食・物販等の収益による経済効果が期待され、また、まちなか誘客に向けて花月楼と一体となった事業の展開など、観光の産業化の核となる施設として整備をして参ります。

 これら9件の議案につきましては、後ほど関係部長からそれぞれ提案理由を説明いたしますので、よろしく御審議の上、妥当な御決議を賜りますようお願いを申し上げます。