ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
トップページ > 市長の部屋 > 平成29年12月定例市議会招集あいさつ

本文

平成29年12月定例市議会招集あいさつ

印刷用ページを表示する 更新日:2018年11月9日更新

 本日ここに、平成29年12月定例市議会の開会に当たり、ごあいさつを申し上げますとともに、市政運営に係る諸課題について、所信の一端を申し述べます。

 まず初めに、衆議院解散に伴う第48回衆議院議員総選挙が10月22日執行され、自民・公明の与党が議席の3分の2を確保いたしました。福井1区においては、稲田朋美氏が5選を果たし、福井2区では高木毅氏、比例代表では山本拓氏、斉木武志氏が当選されました。お祝いを申し上げますと共に国民の負託にこたえて国政での活躍を期待するものです。

 次に、今年は全国的に長雨が続き、豪雨災害、台風の被害が日本各地で発生しております。当市におきましても、8月25日の豪雨災害に続き、10月22日から翌日にかけて、台風21号の影響により、風速は観測史上最大を記録し、強風や倒木による家屋や農業用施設の被害は計50件以上にのぼりました。被災された方々には心よりお見舞いを申し上げます。

 次に、勝山市内の夜間タクシーの運行について申し上げます。

 業者の撤退により、9月1日からタクシーの夜間運行が停止となったため、利用者からの要望を踏まえ、夜間運行を行うタクシー事業者への助成措置を行うことによって、10月12日から夜間の運行を再開したところであります。  再開後の利用実績は、10月末までの20日間で144回244名の利用となっています。今後も、勝山市地域公共交通会議を軸に、より良い公共交通のあり方を探ってまいります。

 次に恐竜を活かしたまちづくりについて申し上げます。  勝山市では2000年に県立恐竜博物館を誘致して以来、恐竜王国勝山をシンボライズに、恐竜文化賞や長尾山総合公園内における発掘体験エリア、かつやまディノパーク、駐車場等の拡張整備など、さまざまな事業に取り組んで参りました。

 今回、新たな取り組みとして、こどもたちの恐竜学習の場を提供する「かつやま こども 恐竜LABO(ラボ)」を発足しました。市内の小学生が恐竜について知識を深め、「ふるさとの誇り」と「愛着心」を醸成できるよう設置したもので、11月19日に開催した発足式には市内の小学校5年生30名が参加し、活動をスタートしました。恐竜博物館、恐竜のまち勝山応援隊、恐竜研究会および教育委員会が連携して育成会を結成し、ジオパーク推進活動とも連携しながら研究・学習プログラムを作成し、活動を進めていきます。恐竜に興味を持つ児童生徒を年々増やし、将来、この子供達の中から「恐竜博士」が誕生することも期待しているところです。

 次に、11月26日にホワイトザウルスの完成記念式典とイベントを開催しました。  昨年7月11日に首が折れて、頭部が落下したホワイトザウルスの復活のために、ガバメント・クラウドファンディングによる支援を呼びかけたところ、市内県内を始め全国から、514件、約857万円の寄附が集まりました。当日は、地元村岡町のご協力を得て、市内外の寄附者、及び地元区長会や村岡小学校の児童、と「かつやま こども 恐竜LABO(ラボ)」のメンバーなど約250人が参加して、冬空に色とりどりの風船を放し、式典終了後にはまんじゅうまきを行ってホワイトザウルス復活を祝いました。

 このようにガバメント・クラウドファンディングによる、ホワイトザウルス復活への一連の活動は、「リ・ボーン大作戦」として、恐竜を活かしたまちづくりを進める勝山市を全国にアピールできました。今後も恐竜博物館の入場券の半券活用など、さまざまな取り組みを実施して、第2恐竜博物館が恐竜発掘日本一である勝山市の長尾山総合公園内に建設されるよう、引き続き強く要望していく所存です。

 次に、「ローカル線ガールズ」の撮影が11月14日から開始され、12月4日までの予定で勝山市内、およびえちぜん鉄道沿線市町の観光地などでロケを行っております。この映画は、ふるさとの美しい自然や、人のぬくもりを描くことにより、ふるさとへ思いを馳せ、ふるさとへ戻りたい心の琴線に触れる、「ふるさと回帰」と「家族愛」をテーマにした作品です。

 映画制作にはえちぜん鉄道の全面協力を得て、沿線市町、市内企業、さらにはエキストラとして出演していただいた多くの方々などのご支援ご協力をいただいております。撮影及び編集は、今年度末には完成し、来年四月に特別試写会を行った後、沖縄や京都で行われる映画祭への出品などを経て、県内および全国での公開を予定しております。「ふるさと回帰」とともに、映画の中でえちぜん鉄道沿線の美しい自然や、多くの文化遺産をPRすることにより、勝山市及び沿線市町の素晴らしさをアピールし、福井県への観光誘客効果も目指します。

 次に、バドミントンの山口茜選手が11月14日から19日に行われたバドミントンのスーパーシリーズプレミア、中国オープンにおいて見事優勝を果たしました。  心よりお祝いするとともに、今後の福井国体や東京オリンピックでの活躍に市民挙げて力強い応援をしていきたいと思います。

 また、11月17日から19日には、福井しあわせ元気国体バドミントン競技のプレ大会として、バドミントン日本リーグ2017勝山大会が、勝山市体育館「ジオアリーナ」において開催され、市内外の多くの観客が観戦する中、全国各地から集まった男子8チーム、女子8チームの135名の選手が日本リーグ最高峰のS/Jリーグへの昇格を目指して熱戦が繰り広げられました。

 さらに、12月3日には、「ジオアリーナ」において、「福井しあわせ元気」国体の300日前イベントとして勝山スポーツフェスティバル2017が開催されます。勝山市で開催される国体競技種目のクレー射撃、バドミントン、綱引、パラグライダー、クライミング体験などを通じて、多くの市民の方々にスポーツに親しんで頂く企画となっております。

 来年の本大会までは、残り300日余りとなりましたが、各種競技会においてはプレ大会の経験を活かして、万全の準備を進め、多くの市民がスポーツに親しむ気運を醸成し、市民が何らかの形で関わっていける大会を目指して参ります。

 次に、平成30年度予算編成方針について申し上げます。  政府は「経済財政運営と改革の基本方針2017」いわゆる「骨太の方針2017」において、「名目GDPは過去最高の水準に達し、雇用・所得関係は大きく改善しており、全国で経済の好循環が着実に回り始めている。先行きについても、穏やかな回復が続くことが期待される」としております。

 一方、総務省が公表した「平成30年度の地方財政の課題」においては、「行政サービスのアウトソーシング、情報システムのクラウド化などの地方行政サービス改革を推進すると共に、公共施設等の適正管理と最適配置、財政状況の「見える化」など地方団体の財政マネジメントを強化する」こととしております。

 このことにより、平成28年度から導入された民間委託等の業務改革を実施している地方団体の経費水準を地方交付税の基準財政需要額の算定に反映するトップランナー方式が更に推進され、これに対応できない地方団体は地方交付税が減額になることが危惧されます。

 当市においては、平成28年度普通会計決算において、実質単年度収支や経常収支比率が悪化している上、平成30年度は福井しあわせ元気国体が開催されるため、多額の費用が見込まれ、市税収入の伸び悩み等もあって、予断を許さない状況にあり、抜本的な改革が必要と考えます。

 新年度当初予算要求にあたっては、限られた財源を重点的、効率的に配分するため、義務的経費や政策的経費等を除く経常経費等については、一般財源ベースで10%マイナスシーリングを行う方針であります。

 その一方で「第5次勝山市総合計画(改訂版)」並びに「勝山市地方創生総合戦略」に掲げる施策を着実に推進するとともに、新年度は社会経済情勢の変化による新たな課題に的確かつ機動的に対応いたします。

 本日の定例市議会に提案いたします議案は平成29年度勝山市一般会計補正予算(第六号)を初め19件であります。

 今回の補正予算の主なものは、人事異動及び国の人事院勧告による人件費の補正、市内企業の工場増設に伴う企業振興助成金の追加等で所要の補正を計上しております。

 これら19件につきましては、後ほど関係部長からそれぞれ提案理由を説明させますので、よろしく御審議の上、妥当な御決議を賜りますようお願い申し上げます。