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平成30年6月定例市議会招集あいさつ

印刷用ページを表示する 更新日:2018年11月9日更新

 本日ここに、平成30年6月定例市議会の開会に当たり、市政運営に係る諸課題について所信の一端を申し述べますとともに、6月補正予算案の概要について申し上げます。

初めに、4月に行われました第93回北信越市議会議長会及び5月に行われました第94回全国市議会議長会におきまして、北山謙治議員が、議員在職30年以上表彰を、また、倉田源右ヱ門議員、乾章俊議員、帰山寿憲議員、松山信裕議員が同じく議員在職10年以上表彰を受けられ、また、帰山議員におかれましては、正副議長4年以上表彰を受けられました。議員それぞれの表彰の栄に対しまして心よりお祝いを申し上げます。

次に、勝山市と「勝山市観光まちづくり株式会社」が恐竜博物館前に、新たな誘客拠点施設として整備を進めてきた「ジオターミナル」が4月17日にオープンいたしました。

オープン後は、多くの利用客で賑いを見せており、特に4月28日から5月6日のゴールデンウィーク期間である9日間で2万8千人の来場があり、お土産品等の物販は約830万円、飲食関係は約500万円の売り上げがありました。また同期間中にコンシェルジュが行なった観光案内等の来客対応数が442件あり、恐竜の森やまちなか及び市内外の観光地の紹介・案内等、様々な情報提供を行い、訪れる人の利便性向上を図ることなど、ジオターミナルの所期の目的の実現に向って順調なスタートを切りました。

 今後も来訪者のさまざまなニーズをキャッチし、まちづくり会社とともに観光の産業化へのターミナル機能の充実を図っていきます。

 次に、今年のゴールデンウイークである4月28日から5月6日までの9日間の市内の観光客入込数などについて申し上げます。

 今年は天候不順の影響もあって、長尾山総合公園への入込みは若干の減少となりましたが、恐竜博物館へは5月4日の14,415人のピークを含めて期間中、62,740人の入館者、公園内のディノパーク、ガオガオ広場へは31,046人の利用があり、ジオターミナルの飲食、物販、休憩スペースには長蛇の列ができるなど、全体として大きな賑いとなりました。

 一方、交通渋滞も例年どおり発生することが予想されたことから、5月4日,5日にパーク&ライドをJAテラル越前勝山中支店及び越前大仏の2箇所で実施した結果、昨年の渋滞は布市まで最長3.6Kmでしたが、今年は最長で滝波交差点までの約3Kmとなり、長尾山総合公園内での道路、駐車場整備の効果もあって、昨年よりは渋滞緩和を図ることが出来ました。

 しかし、昨年全線開通しました中部縦貫自動車道永平寺大野道路の利用が増加したことから、勝山インター線の新保交差点(かじ惣交差点)において、信号待ちによる渋滞が新たに発生しております。

 今後、勝山インター線沿いのかつやま恐竜橋左岸交差点に新たに信号機が設置される予定であることや、平成32年度のオープンを目指している道の駅の建設も計画していることから、交通動態を把握しながら渋滞緩和対策に取り組む必要があります。

 白山平泉寺については、昨年のゴールデンウィーク期間中の入込数は6,300人に対して、今年は昨年を更に上回り約1万人が訪れております。昨年の開山1,300年を機に大幅に観光客が増えたことにより、観光会社や旅行者への知名度が上がったため、この傾向が今年も続いていると思われます。今後は、来訪者の声をつぶさに捉え国史蹟としての価値を踏まえた観光振興のあり方について熟慮が必要と考えます。

 次に、平成21年7月18日にオープンしたはたや記念館ゆめおーれ勝山は、まもなく9年が経過しようとしていますが、この5月3日に入館者が100万人を突破しました。

 5月14日には記念セレモニーを行い、関係者や保育園児によるくす玉開披を行い100万人達成を祝いました。また、5月19日、20日には記念イベントを実施し、多くの観客を迎えて賑やかに音楽演奏などを行いました。

 ゆめおーれ勝山は、これからも「繊維のまち勝山」を語り継ぐ生きた歴史博物館として、また、まちなかをめぐる拠点として、多くの市民に親しんでいただくとともに、勝山に来られた方をお迎えし、勝山の歴史を伝えてまいります。

 次に、5月27日に開催されました「トヨタ ガズー レーシング ラリーチャレンジ in 恐竜勝山2018」について申し上げます。

 今回で3回目となったこの大会には、日本全国からフルエントリーの90台が参加し、レースの観戦に多くの観客が訪れました。また今回もトヨタ自動車の豊田章男社長がドライバーとして参加され、観客から多くの声援が送られていました。同時に会場では、レーシングカート体験やレーシングシミュレーター体験、また、「はたらくクルマ」の展示、福丼(ふくどん)県など食のイベントなど、小さなお子様からお年寄りまで楽しめる催し物も同時に開催され、約9,000人の観客で賑わいました。コースとなっているスキージャムエリアを含む林道コースは豊田社長からも好評をお聞きしており来年も継続したいと考えております。

 ラリーの運営に関しましては、市内の企業などが中心となった勝山市支援委員会のご協力に感謝を申し上げます。

 次に、映画「えちてつ物語」について申し上げます。この映画は、昨年、勝山市内を中心に沿線市町を舞台にロケを行い製作されました。市内では多くの市民がエキストラとして出演し、3月末に編集等が終わりこのほど完成いたしました。

 当初は沖縄や京都の映画祭に出品し、一定の評価を受けてから、東京をはじめとする大都市圏で公開し、その後時間をかけて地方公開していく予定でしたが、業界大手の配給会社ギャガがこの映画に注目して、全国公開について映画プロデューサーと契約を交わしました。これにより9月に福井市内の映画館で主演の横澤夏子さんをはじめとするキャストによる先行公開イベントの実施や先行試写会を行い、11月3日から県内映画館5館にて全国に先駆けてロードショーを実施、その後11月23日から東京の有楽町スバル座、11月25日から国内5大都市での公開を行い、その後来年3月末までに全都道府県で公開し、最終的に全国50館以上で上映される予定となっております。

 この映画の公開により、勝山市をはじめとする沿線ロケ地めぐりや鉄道ファンによるえちぜん鉄道めぐりなど、ロケツーリズムによる今後の観光客増に大いに期待するところであります。

 次に、君原健二ロードの完成について申し上げます。

 かつやま“マラソン大使”であり、メキシコオリンピック銀メダリストの君原健二さんの功績を長尾山総合公園内の勝山恐竜クロカンマラソンコース内に記すことで、多くのランナーに知って頂き、愛され親しまれるコースとなることを目的として整備しました。5月20日に行われた第14回勝山恐竜クロカンマラソンに併せてオープン式典を行い、今回もゲストランナーとして出場した君原さんご本人にも出席いただきました。コースの整備にあたっては、君原さんの監修をいただき、整備費の一部をクラウドファンディングにより募集し、77名、121万円余りの寄付をいただく等、多くの方々のご協力をいただきました。厚く感謝を申し上げます。

 次に、国道416号福井・石川県境付近の交通不能区間の開通について申し上げます。

 本路線の整備につきましては、昭和43年小松・勝山両市間において「小松勝山改修促進期成同盟会」が結成されて以来、昭和47年の主要地方道、昭和56年の国道への昇格を経て、平成19年から道路改良事業に着手し、この間、沿線地区をはじめとする関係者の皆様の熱意により、本年開催される「福井しあわせ元気国体」前の開通が見込まれることとなりました。

 市民が長年待ち望んでいた当交通不能区間解消が、ようやく実現されることにより、勝山・小松両市及び福井・石川の両県の道路ネットワークがさらに進むことによる交流の推進に大きな効果が期待され、さらなる人と物の交流拡大を図っていきたいと考えております。

 次に中学校及び幼稚園の再編について申し上げます。

 中学校の再編については、議論を進めるため、有識者や市内の主要団体の代表者らで構成する「勝山市立中学校再編検討委員会」の第1回目の会議を5月24日に開催いたしました。この検討委員会は、平成25年6月に教育委員会が提示しました「中学校再編にかかる方針について」の中で、「平成30年度に中学校検討委員会を立ち上げ、平成31年度中に方針の結論を得る」とした内容に基づくものです。今後、平成31年2月までに5回ないし6回の会議を予定しており、再編に関する意見を集約して答申をいただくことになっており、教育委員会ではその答申に基づいて平成31年度中に中学校再編計画を決定したいとしているところです。

 また、幼稚園につきましては、昨年度設置しました「幼稚園のあり方検討委員会」からの答申内容に基づき、教育委員会において統合に向けた準備を進めております。本議会中に「勝山市幼稚園統合計画(案)」をお示しいたしますので、ご意見を頂きたいと存じます。

 次に、本県及び当市において、50年ぶりに開催される「福井しあわせ元気」国体・障害者スポーツ大会がいよいよ9月1日のパラグライダー競技を皮切りに開催されます。

 去る、6月9日、10日には、障害者スポーツ大会バスケットボール競技のプレ大会が10月の本大会出場をかけて、北信越・東海と福井県から7チームが参加して開催されました。昨年来開催してきたこれらのプレ大会で培った経験と実績を活かし、本大会では万全の体制で臨めるよう準備をさらに怠りなく進めてまいります。

 また、市民の皆様や学校、地域との協働による、花いっぱい運動や道路環境美化活動を進め、国体開催直前には市内一円を巡る「炬火リレー」を実施し、国体・障害者スポーツ大会開催への気運を高めていくとともに、全国からの多くの選手や来訪者を、勝山ならではのおもてなしで温かくお迎えする心の醸成にも努めてまいります。

 さて、本日の定例市議会に提案いたしますのは、今冬の大雪の影響による公共施設の修繕や道路舗装の復旧工事のほか、今年度に入り交付決定のあった国・県等の補助事業の内、早期に実現したい事業費などを計上した「平成30年度勝山市一般会計補正予算(第2号)」を含む11件であります。

 これら11件につきましては、後ほど関係部長からそれぞれ提案理由を説明させますので、よろしく御審議の上、妥当な御決議を賜りますようお願いを申し上げます。