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平成27年9月臨時議会 招集あいさつ

印刷用ページを表示する 更新日:2018年11月9日更新

 本日ここに、平成27年9月臨時市議会が開会されるに当たり、ご挨拶とともに所信の一端を申し上げます。

 議員の皆様方には、このたび執行されました第16回勝山市議会議員選挙において、めでたく当選されました。お祝いを申し上げます。これからの4年間、勝山市議会において市民の負託に応えられ、市民福祉の向上に全力を投入されますことをご期待申し上げます。

 さて、議員お一人お一人の活動は、議会の構成員として、市民の多様な意見の的確な把握に努められるとともに、個人若しくは団体の意向に捉われず、市民全体の福祉の向上を目指して、積極的に政策判断、立案、及び政策提言を行っていただかねばなりません。このことは議会を構成する議員の本分であり、その趣旨と精神においては、執行機関である市長とまったく同じであると考えます。

 しかしながら、例として申し上げるならば、ヒマラヤの高い峰を仰ぎ見て、その頂上を目指す思いは同じであっても、登攀ルートの選択、装備、時間配分などの計画が、それぞれの登攀者の判断によって異なることはありうることであります。これと同じように、執行機関と議会は、市民福祉の向上という、終わりのない至高の目標は共有していても、その具体的方策について、多様な考え方があることも事実です。その目標へのベクトルを一致させるため、お互いの考え方を討議検討して結論を得なければなりません。

 この根底にあるものは地方自治法が規定する地方公共団体の事務として規定されている地方公共の秩序の維持、および住民の安全、健康、福祉の保持であり、さらにはその持続的発展であります。

 勝山市では、現在、この本旨にのっとり、平成23年度に策定した「第五次勝山市総合計画」に基づいて長期的な展望に立った持続可能なまちづくりを進めているところです。

 一方、国においては、「まち・ひと・しごと創生法」を成立させ、45年後の2060年に一億人程度の人口を確保し、これにより経済成長力を確保するというビジョンのもとに、その達成に向けた平成31年度までの五カ年の戦略、「まち・ひと・しごと創生戦略」を閣議決定しました。そして、地方に対して財政支援をはじめとする全面的なバックアップをするために、その地方の独自性を発揮した人口ビジョン、及び総合戦略を平成27年度中に策定するよう求めています。

 勝山市におきましては、その基本的な考え方は、これまで勝山市が取り組んできた「第五次勝山市総合計画」の延長線上にあるものと捉え、本年は十年を計画期間とする総合計画の中間年であることから、これをベースにして、策定時と今日の状況変化に鑑み、見直すべきもの、守るべきもの、攻めるべきものに峻別した上で新たな地方創生として勝山市に必要なものを加え、幅と厚みを持たせて更なる独自性を発揮した計画を策定中であります。

 本日、新たに勝山市議会が構成されるにあたり、議会と行政が市政推進の両輪となり、建設的な議論を通して、このように、勝山市自らの発想で、時代の変化を的確に捉えた施策を構築して、国の支援を引き出し、五十年、百年先の未来ある勝山、「小さくてもキラリと光る誇りと活力に満ちたふるさと勝山」を実現していく決意を申し上げ、ご挨拶といたします。