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勝山市役所において「勝山高校生 市長と語る会」が開かれ、5グループ9人の3年生が「かっちゃま創生プラン」を発表し、山岸市長に自分たちの考えや思いを伝えました。
この創生プランは、高校生活3年間を通じて取り組んだ総合的な学習の時間の「勝山人」で練り上げられたもので、3年生50グループが校内で発表した中から評価の高かった5グループが選ばれました。
勝山市で鮎が釣れなくなってきているのは、天然遡上の稚魚が減っているのが一番の原因と考えた。そこで鮎が遡上しやすくなるよう漁場を整備する。また、勝山では琵琶湖産の稚鮎を放流しているが、海水への耐性がなく河口で死に遡上してこない。勝山鮎の海水耐性も低くなると思うので稚魚の放流はやめるべき。そのほか、発電所からの放水量を安定させ、鮎が産卵しやすくなるなどの対策をしてほしい。
昨年のツアーを参考に2日間のスケジュールを組んだ。1日目が勝山観光コースで3つのコースを選べる。2日目は左義長まつりを散策する。PRは新聞、ポスターのほかYouTubeで行う。動画は10分程度で検索に引っかかりやすくする。ツアーを開催するにはまつりの継続が大切。自分たちもボランティアなどで参加したい。
人口がほぼ同じ養父市は中山間地農業の改革拠点地として注目されている。養父市同様、国家戦略特区となり、新たな農業モデルを構築してはどうか。それには市長を中心に市民全体が意欲を見せることが必要。特に若い人に向けた情報発信やイベントの開催などで市全体を盛り上げ、農業で多くの人に勝山の良さを知ってほしい。
自分たちの力で変える!プレゼン資料 [PDFファイル/1.21MB]
今の勝山が好きなので、自然環境をそのままに持続可能な社会を構築することを考えた。移住者として、都会から離れ暮らしたい人や子どもを健康に育てたい人などを対象とした。働き方改革や空き家の提供で移住者が住みやすくする。豊かな自然を守るため、勝山の植生にあったコナラなどを植林すべき。移住体験で自然環境や人の温かさをアピールするとよい。
勝山の知られざる歴史や隠された魅力がある観光地を「もったな損」と命名した。観光地を時代に注目して分類し、タイムスリップ感を楽しむ「歴史発掘ツアー」を提案する。また、平泉寺は苔で有名なので、苔を使った体験などはどうか。平泉寺の苔を育てて増殖し使えるとよい。そのほか、道の駅で苔をモチーフにしたスイーツなどを販売してはどうか。イベントで苔がテーマの料理コンテストもよいと思う。
もったな損防止政策!プレゼン資料 [PDFファイル/1.28MB]
山岸市長は、それぞれの発表について「よく勉強し、よく考えている」と感心し、ここで出たアイディアを広める場を提供したいと述べました。
始めは緊張していた生徒たちも徐々に慣れ、生き生きと発表していました。
勝山市は、今後も若者の意見が政に反映されるよう務めていきます。
生徒の皆さんからの提案や市長による講評の全文はこちらでご覧になれます。
参加した生徒たちから感想をいただきました。