河岸段丘面にまちが形成されています。
九頭竜川右岸には2~3段の河岸段丘があります。
勝山市平泉寺町大渡から九頭竜川の下流方向に断続的に約二十数㎞にわたり見られる段丘崖は、総称して「七里壁」と呼ばれています。勝山の城下町の建設にあたってはこの段丘崖を境に上位段丘面に城や武家屋敷を築き、下位段丘面に寺社、町屋を築きました。また、九頭竜川の河川敷の平地には河床から4~5m高い微高地があり集落、耕地などになっていて、洪水時には水中に取り残され、島のような中洲となっていたため、集落名に(・・・島)と名付けられた地名がたくさんあります。
大清水は、平らな面と急な崖からなる2~3段の階段状の地形(河岸段丘)の平らな面(段丘面)から浸透する雨水や川水からの地下水(伏流水)が、いくつかの急な崖(段丘崖)を伝わり、最も低い平らな面から湧き出ているものです。
市街地には、この大清水をはじめ多くの清水(湧水)があり、飲料水や生活用水などとして使われてきました。
明治38年(1905)から平成10年(1998)まで勝山の中堅機業場として操業していた建物を保存・活用した繊維ミュージアム。勝山市の繊維の歴史や技術が学べ、体験できる施設で、国の近代化産業遺産、勝山市指定文化財に指定されています。
勝山市の気候は、盆地地形の影響を受け夏冬問わずに多湿なため、絹を機織する時に切れにくいことなどの要因が重なって、この地に絹織物業が芽生えたと言えます。勝山市の絹織物(繊維産業)の発達は、気候、地形、豊富な地下水などの自然環境によるところが大きいと言えます。
この施設では様々な体験(有料)が行うことができます。
とうほう 新編 地理資料(2010)より