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旧料亭花月楼(中村家住宅主屋)は、かつて花街として栄えた河原町通りに建つ。現在の建物は明治37年(1904年)に建てられた。現在は料亭の経営はやめており、一部改造されて住居として使われている。
木造2階建、入母屋造桟瓦葺で、南側の棟は大正4年(1915年)の増築である。1階には客間として8畳間が3室、20畳の大広間が1室、2階には10畳の座敷2室、8畳間が4室、32畳の大広間が設けられていた。特に32畳の大広間は幅2間半の床を設け、天井は意匠的にも優れた傘状となっている。また、芸奴の控の間や帳場として使われた部屋があるのも料亭ならではの特徴である。かつて勝山は繊維業で栄えた町であり、多くの宴会が開かれたと思われる。当時の繁栄を象徴する建物のひとつである。
員 数 |
1棟 |
指 定 |
国 |
---|---|---|---|
種 別 |
登録有形文化財/建造物 |
時 代 |
明治37年 |
管理者 |
個人 |
所在地 |
勝山市本町 |
指定年月日 |
平成23年7月25日 |
指定番号 |
18-0092 |
平成29年4月、「食と文化の駅」をコンセプトに「旧料亭花月楼」のリノベーションが行われ、近代文化の雰囲気を味わえるお食事処として新しく生まれかわりました。
1階は勝山の郷土料理をランチビュッフェ形式で楽しめます
2階は独特の建築造作「傘天井」のもと勝山の文化とお食事をお座敷で楽しめます
旬菜食菜「花月楼」<外部リンク>