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中高連携教育の必要性

印刷用ページを表示する 更新日:2022年8月18日更新

 「中学校再編の目的」で述べたように、これからの子どもたちに求められる資質能力を育んでいくためには、同学年や異学年だけでなく、他校種の児童生徒や地域の方々など幅広い年齢層の人々と交流したり活動したりすることが重要であり、より積極的に進めていく必要があると考えています。

 とりわけ中学生にとって、高校の生徒と交流・活動することは、将来の夢や希望の実現に向けた視野を拡げることにつながり、学習意欲が向上するとともに社会性や人間関係を構築する力など「生きる力」を身に付ける良い機会となります。現在の中学校においても中高の連携を進めていますが、移動時間の制約や日程調整などのため機会が限定的になり、その効果を十分に享受できていない面があります。

 勝山高校は令和4年度から新しく探究特進科を設置し、普通科を含めこれまで以上に探究的な学習を推進し、教科横断的な学習を通して、「予測困難な時代」に求められる思考力や判断力、表現力などの育成を目指しています。現在、市内の中学校から勝山高校へ進学する生徒は約5割ですが、勝山高校の生徒の8割は市内の中学校の卒業生です。中学生が高校生から助言を受けたりすることで、ふるさと勝山の魅力の発信や活性化、課題の改善等について考えたり取り組んだりする学習を充実させることができます。さらに、高校生の探究的な学習に触れることで国内外に視野を拡げ、幅広い観点から学習に取り組む態度や資質能力を身に付けるとともに、高校生の自主的・主体的な活動に触れたり、ともに取り組んだりすることを通して、中学生の主体性やコミュニケーション能力などを向上させることができます。

 令和の時代の学校教育は「子どもを主語とする学校づくり」が求められており、「子どもを育てる学校」から「子どもが育つ学校」へと役割を変えていかなければなりません。「子どもが育つ学校」とは、教師の指導が主体ではなく、子どもが主体性を持ち、互いに認め合い尊重し合いながら、自ら学びに向かう力を育む学校です。このような学校を実現するためには、教科の授業を基本としつつ、多様な人々との交流や体験の機会を十分に提供し、その中で子どもの個性や資質能力の伸長を支援していくことが重要です。勝山市においてはこれまで進めてきた教育の良さを生かしながら中高の連携のみならず、小中の連携も進めながら、さらに高みを目指す教育を進めていきたいと考えています。